アイシールド21 ~熱闘のハンドレッドゲーム!~/映島巡(原作/稲垣理一郎・村田雄介)
東京大会を終えたばかりの泥門デビルバッツが向かう合宿先に、宿敵・王城ホワイトナイツが鉢合わせる。おまけに、地元のアメフトチームとの練習試合では、ヒル魔の恐ろしい指令が待っていた……! 関東大会直前の極秘合宿の全貌を描く、待望のオリジナルストーリー登場!
今日の感想はノベライズです。
アイシールドのノベライズは2冊だけだったはずなのでこれで終わりですね。
映島巡(えいしまじゅん)さんのノベライズって以前にも読んだことあったような?と思って確認してみたら、ハガレンのノベライズですね。
ゲーム版の
赤きエリクシルの悪魔と
神を継ぐ少女の2作でした。
閑話休題。
あらすじにもあるとおり、時間軸としては東京大会終了後、関東大会前。
コミックでいうと
19巻途中の出来事になります。
デビルバッツの面々が今回訪れたのは、北関東の温泉地で伊我保なる町に赴くんです。
そこは、どぶろく先生が大学時代に合宿に訪れた地なんだとか。
つまりは王城の監督・軍平も過去に合宿を行ったことがあるということで。
それぞれ思うところがあって、関東大会前に1週間の合宿を伊我保を行います。
個人的に「いいな」と思ったのは王城の桜庭とセナの会話でしょうか。
この作品の時間軸は前述の通り、東京大会終了後。
つまりは盤戸戦のあとということで、泥門のアイシールド=セナだということが明かされているんですね。
過去の対戦で桜庭はアイシールドと接触、骨折し入院し、そこにセナがお見舞いに行き、セナは虎吉のためにも悪役を演じたということがあった、と。
他者から押し付けられた「ヒーロー像」に押しつぶされそうになっていた過去を乗り越えた桜庭からの「お見舞いありがとう」は深いものがありますね。
後半は、地元チーム・伊我保ホットスプリングスとの対戦になります。
おじさんたちばかりの平均年齢がかなり高いチームなんですが、かなりの人数がいるだけに今まで対戦してきたチームと似たところが垣間見えるんです。
たとえば、キッドほではないまでも早撃ちするおじさんがいたり、葉柱ルイに及ばないまでも腕の長い選手がいたり、盤戸のスパイダーポイズンもどきを使ってきたりするんです。
その中でもメインで描かれているのはただ1人の高校生・角屋敷くん。
進曰く、経験不足の角屋敷くんはセナと同様に試合の中でどんどん成長していく、と。
今まで対戦相手に脅威だと思われてきた「成長」にセナが脅かされるというわけです。
正直、試合の様子を文章に起こされるとわかりにくいなと思いました。
おもしろくないわけじゃないんだけど、用語が……。
漫画でも「なんとなく」しか理解してない上に勢いで読んでいる面があるのを否定できないので、それを文章にされると「○○ってなんだっけ?」となってしまうんですね。
漫画本編で触れられているものならまだわかるんですけど、「スクリメージライン」みたいに漫画本編で出ていないと前後の文章で把握するしかないかな。
調べるのが一番早いんでしょうけど、試合みたいなものだと勢いで一気に読んでしまいたいので調べるのもなぁと。
まあ、こればっかりは仕方ないのかもしれませんね。
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