王子と魔女と姫君と 10/松月滉
元姫達の昴お見舞い騒動のウラで、彼らを想う女子達の乙女ゴコロが揺れ動く!
一方、昴が本人よりも楽しみにしている仁(めぐみ)の誕生日。
幸せに迎えられるはずだったのに、仁の前に謎の男が現れて…!?
HMC受賞作も収録の第10巻♥
昨日購入した王子と魔女と姫君との最新刊、さっそく読みました。
松月さんもデビュー10周年ですかー。もうそんなになるんですね。
55話から
61話までと読切
「アイサツのトビラ」が収録されています。
前巻は昴が風邪をひいてしまってお見舞いにいって、ところで終わっていたんでしたか。
今回は、その裏側の話から始まっています。
昴のお友達、春野さんと秋山さんがメインの話からはじまるんですが、2人ともかわいいなー。
暴走しがちな春野さんは雪梨くんの、しっかりしている秋山さんは煤原くんのファン。
なんてことないことでも好きな人に気にかけてもらえたら嬉しいよね、って話でした。
まあそれでも昴に向ける思いは別枠ってことみたいですが。
風邪から復調した昴は、理事長へ確認をとります。
「昴にだけ記憶がないのはフラッシュバックのように蘇った前世の記憶の中で理事長によく似た声で言われた『最後のチャンス』と何か関係があるのか」
「理事長は魔女なのか」と。
それに対する理事長の答えは「実に惜しい 半分アタリで半分ハズレ」。
他にも色々意味深なこといっているんですが、結局どういうことなんでしょう。
読者からすると魔女=仁であろうことは推測できるんですが、じゃあ理事長は一体何なの?ってことなんですよね。
ここまで物語に絡んでいることからして無関係ってことはないんでしょうが、うーん?
やっぱり仁の上司(あるいは師匠)的な存在とかそういうオチなんでしょうか。
個人的には「オズマ姫」押し。
10年以上前に読んだくらいなので細かな点はすっかり忘れてしまっているんですが、オズマ姫って確か少年として育てられたはずなんですよ。
物語のラストで魔法がとかれ、女性としてオズの国の女王として君臨したはず。
理事長がオネエ系なのもそういうことがあったからなのかなーとか理事長登場初期から思っているのですが、どうかな?
そして、後半は仁の誕生日ネタ。
しかしながら、あんまり幸せそうじゃないなぁ、ってのが正直な感想です。
仁が恋に臆病になっている原因。それは父が母を置いて出て行ってしまったからってことのよう。
今回その父親・烏丸偲さんが仁の元へ訪ねてくるんです。
仁は門前払い。色々あって偲さんは昴ののもとへ行くわけです。
2人の会話からすると、どうやら偲さんがが出て行ったのには子どもだった仁と昴には知らされていなかったことがあるようですね。
というか、いきなり血を吐いて倒れられたらびびるどころじゃないですよ。
絶対テンパる。
うーん、仁家の話については次巻あたりでもうちょっと語られるかな。
松月さんの作品ってなんの問題もない平和な家庭って結構少ないんで、ある程度の重い話になるのは覚悟してます。
それでもそれを乗り越えて仁が恋に素直に向かい合えるきっかけにでもなってほしいです。
読切の
「アイサツのトビラ」はHMC受賞作とのこと。
私、花ゆめ系の雑誌買ったことないんでよくわからないんですが、多分これ投稿作品のことかな?
2001年に雑誌に掲載されたものってことなんで、さすがに絵がだいぶ違いますね(笑)
ページをめくって思わず「線太っ!」っていってしまいました。
きっとペンがちがうんだろうなぁ。投稿作は丸ペンとかじゃなくてハイテックで書いてたのって松月さんじゃなかったっけ?
大和くんの学校が誉校で、そんなところからリンクしてるのかーとちょっと感心してしまいました。
(誉校は
幸福喫茶の一郎くんの学校)
次巻は来年春発売。
隼人先輩と夢路先輩、それと米子さんと遊園地にいったりするようです。
そして雪梨くん元親くんあたりには心境の変化がおとずれる、と。
うーん、予告の1コマだけ見ると雪梨くんがヤンデレに見える……。
少女漫画でヤンデレはないか。ないよね?
次巻も楽しみです。
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