幸福喫茶3丁目 全15巻/ 松月滉
結構前から全15巻くらいの漫画なんかないかなーと脳内で候補絞っていたんですけど、この作品の存在すっかり忘れていました。
まさかぴったり15巻のものがあるとは思いませんでした。
王子と魔女と姫君との松月さんの作品です。
タイトルはWikipediaでも間違われているんですが、「しあわせきっさ」です。 ストーリーとしては、一人暮らしをはじめた高校生・潤(うる)がカフェ・ボヌールでバイトをはじめ、そこで知り合った人たちと幸せになっていく話です。
何度読んでも首傾げてしまうんですが、高2女子で154センチって大きくはないけど別にそこまで小さくないですよね?
潤が小学生に間違われる云々の話は身長の問題じゃなくて行動が幼いからなんじゃないのかなーと。
まあ、作者さんがが結構身長高い家系のようなので、その辺の認識狂ってるのかもしれませんけど。
恋愛要素はちょこちょこあるんですが、メインの登場人物たちがめちゃくちゃ鈍いので、なかなか進みません。
いや、だって前々からフラグがたっていたとはいえ潤が自分の恋心を自覚したの14巻くらいですよ?
進藤さんにいたっては、自覚は15巻――最終巻ですよ?
改めて読んでびっくりしました。
正直、主人公たちの恋よりも周りの恋の方が気になっていました。
この作品というか作者さんが過去作の登場人物を脇役で登場させるのが好きなようでちょこちょこそういうキャラが登場してるんですよ。
名前が出ていなかったから断言は出来ないんですが、多分三者面談の時の潤の副担任=
ラムネ万能薬の朔じゃないのかなーとか思ってみたり。
この作品の中で一番好きなのは、安倍川弟。
この子普通に可愛いよ。なんていうのかな。いかにも恋してます!って感じで、うん。
結構最初から絶対くっつかないのはわかっていたんだけど、接触的な意味だと結構多かったな、と(笑)
「(潤のことを)あきらめんのをあきらめた!」というセリフに既視感を覚えたんですけど、これあれですよね黒バスの木吉というか日向というかその辺。
私そこまだ読んでないんで中途半端な情報しか知らないんですけど、明らかにこっちの方が先ですね。
個人的には読みきり「ナンバーワンDX」の2人のその後が気になる。
作中時間軸数年後にはいい雰囲気になるらしいですが、それをもうちょっとね、描いてほしかったです。
複数のCPフラグがたっているこの作品ですが、いい雰囲気にはなってるのは多々ありますがきちんと、カップルとして成立したのはツッチーのとこだけじゃないのかな?
潤と進藤さんは主人公枠なので別カウントです。
潤と進藤さんは、ラストで進藤さんが留学してしまったこともあり、ほとんどカップルらしいことしてないですね。
まあ、2人らしいな、って気もしましたが。
前述の通り、この作者さんってクロスオーバーというか作品をまたいで登場させるの好きなんで(実際、朔の旦那である新先生は登場してます)、もしかしたらおまきみの方で潤たちのその後が垣間見えるんじゃないかなと淡い期待を抱いていたりします(笑)
最後まで店長が進藤さんを引き取るきっかけになったであろう『颯季』さんについては触れられませんでしたが、この作者さんのことですからその辺を描いた短編があるんじゃないかと疑いたくなってしまいます。
まあ、単純に触れる機会がなくて伏線張りっぱになってしまったって可能性も否定できませんけどね(笑)
続きに各巻の表紙画像とあらすじのせておきますね。
[5回]