NO.6 #2/木乃ひのき
ぼくは今まで、いったい何を知っていてたんだ――?
聖都市での全てを捨て、ネズミとともに《NO.6》を脱出した紫苑。
命がけで逃亡した先は、紫苑が初めて目にする壁の向こうの世界・西ブロックだった。
銃の使用すら日常の、暴力。混沌が支配する街で、紫苑はネズミから「俺の敵だ」と宣告されるが…!?
紫苑とネズミ、2人の運命が加速度を増す第2巻!
購入したのは結構前なんですが、紹介が遅くなってしまいました。
これの続編です。
【4 生と死と】
【5 神々の場所】
【6 魔と聖 上】
【7 魔と聖 下】
4話が収録されています。
紫苑は寄生蜂の脅威から生還し、街中に繰り出し、イヌカシや力河と接触します。
その一方、沙布は唯一の肉親であるおばあさまを亡くし、紫苑が矯正施設に収容されたというニュースを目にしてしまうところまで。
もう表紙のネズミにやられました。
すっごい意地悪そう(笑)でもすごいネズミらしい表情ですよね。
紫苑にとって西ブロックの雑踏というのは未知の存在だらけ。
銃も一般の住人は見ないみたいでしたし、怒号だとか、娼婦なんてものも聖都市内では存在してはならないものでしょうしね。
10年分の経験っていうのは本当なんだろうな。
イヌカシが思っていたより可愛らしい。
マイクロロボットを貰って嬉しそうな表情とか本当に可愛いです。
紫苑が役に立つとか立たないとかのやりとりをしているあたりは思わずくすりと笑ってしまいました。
この時点ではまだ紫苑の天然ぶりしか明かされてませんからね。西ブロックで生き抜いてきたイヌカシにとって紫苑の呑気さは信じられないものなんでしょう。
まあもうちょっとすれば、紫苑の冷酷な部分だとかも出てきますけどね。
力河さんの初登場はホントろくでもない親父ですね。
花飛ばしてるネズミにはぶっちゃけドン引きしました。
似合わねー、って感じ。
力河さんと火藍と関わりのあったらしいめがねの男がネズミの名付け親であることが明らかにされ紫苑サイドは終了。
沙布は沙布で精神的にやばそうです。
都市上層部が絡んでいることはないと思いますが、おばあさまが亡くなり、大好きな紫苑は捕まって……。
あとがきがわりの4コマがとてもほのぼのしているだけに次巻予告の沙布が……。
ていうかこのペースで進んだら、文庫より先に漫画版がでてしまいそうですね。
私、途中から文庫で読んでいるんでアニメも見るのやめたぐらいなんですが、大丈夫だろうか?
次巻は来年春。楽しみです。
[1回]
COMMENT