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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】今野 敏」の記事一覧

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ST 為朝伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班

ST 為朝伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班> (講談社文庫)ST 為朝伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班/今野敏
伊豆大島、そして奄美大島でダイビング中の死亡事故が発生。どちらの場所も源為朝伝承の地だった。そこに注目したワイドショー番組が事件を取り上げる。ところが番組スタッフからも死者が出る……。本当に事件は為朝の“呪い”によるものなのか? STは謎を追って現地に飛ぶ。「伝説の旅」シリーズ、始動!


約1ヶ月ぶりのSTシリーズです。

今回からは「伝説の旅」シリーズみたいですね。
正直、歴史が苦手な私はけっこう読み飛ばしていました。

滝沢馬琴は里見八犬伝しか読んだことないです。
しかも私が読んだ八犬伝は馬鹿みたいに古く難しい本でした。
当時高校生だったと思うのですが、何を思ってわざわざこれを選んだのか自分でも謎です。
いくら田舎の図書館とはいえ、もう少しわかりやすい八犬伝があったと思うのですが。


それでは本編の感想をば。

今回はダイバーの事故からはじまった事件なだけあって、STメンバーがあちこちの観光地に向かいます。
けど、あんまり楽しそうではないですね。仕方ないことではあるのですが。

今回トリックというべきものは対してありませんでした。
あえていうならミスディレクションというか、つい昨日読んだ「魔女の隠れ里」の幽霊のシュプールと雪霊の関係と同じですね。

今回、翠さんと山吹さんって活躍あんまりしてませんね。
翠さんは飛行機にのる件でセリフが多いので、あんまり活躍してない気がしないのですが。
山吹さんはセリフもそんなになかったかも。
セリフのなさでいえば、黒崎さんもほぼないんですが、黒崎さんは最後の最後で活躍してますし。

やっぱり青山くん、目立つなぁ。


今回の萌どころ(笑)
菊川さんのいうことにはとりあえず反発するものもキャップのいうことはすぐに聞いてしまうSTメンバーとか、キャップと菊川さんの赤城さんの優しさについての話とか。

あとは、居酒屋で話し合いしていて、青山がさっさと席を立ってしまうんです。
で、菊川さんが「割り勘だぞ」というところがあるんですが、そこに笑ってしまいました。

そうか、割り勘なのか、と。

キャップおごってあげたりしてそうなのに、と思ったのですが、総勢7人ですからね。結構な額になりそうですから毎回はないか。
それに菊川さんを含め、STメンバーはおごられることをよしとしなさそうでもあります。


正直、この伝説の旅シリーズあんまり人気なかったのかなぁ、とか邪推してしまいます。
だって、これとこの後の「桃太郎」しか出てませんよね。
桃太郎のノベルスが約2年前。文庫が今月発売ですから、2年は放置されてるってことですね。
モスクワから色シリーズまでで3年あることを考えるとそうおかしなことじゃないのかもしれませんけど。

また新章引っさげて復活とかかな?と思ってます。
どちらにしろ、文庫しか買わない私が桃太郎以降を購入するのはだいぶ後になりそうです。

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ST 警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル

ST警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル (講談社文庫)ST 警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル/今野敏
携帯のワンクリック詐欺に遭った役者志望の男が、チャイニーズマフィアの名を騙り、悪徳業者に逆襲を謀る。そのマフィアのボスは、歌舞伎町の派遣を巡り別組織と暗闘を繰り広げていた。そして歌舞伎町での連続放火事件に出動したST――絡まる謎に“沈黙の男”黒崎が動く!
「色シリーズ」、堂々のラスト。


ずいぶん久しぶりのSTシリーズです。
えっと前が8月28日?2ヶ月ぶりです。そんなに読んでなかったんですね。
自分でもびっくりです。


今回は黒崎さんがメイン……なはずなんですが、やっぱりほとんど喋ってません。
2、3言くらいでしょうか。


ワンクリック詐欺への復讐と、謎の連続不審火、その背後で暗躍しているチャイニーズマフィア。
その3つの視点で描かれています。

作品冒頭のワンクリック詐欺に引っかかる描写に関しては、ちょっと感心してしまいました。
スパムメールに記載されたアドレスにアクセスしないのが原則なので、そんな風になっているとはしりませんでした。

作中でも言われてましたが、あんなのに引っかかるのも逆にすごいな。


ワンクリック詐欺の復讐をしようとする男たちの仲間に黒崎さんと同じ流派の門下生?が出てきたので、お、とは思ったもののまさか黒埼さん本人が協力するようなことになるとは思いませんでした。
いろいろ問題ありそうなんですけど、いいのか。
いいんだろうなぁ。
男たちも結局お咎めなしみたいでしたし。
あそこの菊川さんはちょっとかっこよかったです。

今回公安あがりの刑事・梶尾が登場するんですが、嫌な人でした。
公安って他の作品なんかでも、刑事たちに嫌がられてるじゃないですか。
正直、公安が何をやっているのかとかしらないのですが、実際こんなんだったら係わり合いになりたくないなぁ。

まあ最後の「熨斗つけてくれてやった」って所でかなりすっきりしましたけどね。


毎度のことながら、キャップが可哀想でした(笑)
「百合根をちゃんと上司扱いしてくれるのは山吹だけだ」ってのにちょっと笑ってしまいました。
STメンバーに協調性なんてもの求めちゃいけないってのはわかるんですけどね。

でも、ちゃんと作品冒頭で「警部殿」が嫌みから愛称に変わっているとか書かれてますからちゃんと認められてはいるんでしょうけどね。


今回はどちらかといえば悪者に痛い目を見せてやる痛快っぽい感じだったのですっきりしました。
やっぱりこのシリーズは読後感がいいですね。
STシリーズも文庫はあと1冊。そのうち読んでしまおうと思います。

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ST警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル

ST警視庁科学特捜班  緑の調査ファイル (講談社文庫)ST警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル/今野敏
1億円の名器ストラディバリウスが盗難。人気バイオリニストがコンサートのリハーサルの際にすり替えられたのだ。出動したST翠の異常な聴覚に、オーケストラの指揮者・辛島は興味を示す。捜査が難航するなか、コンサートマスターが密室殺人の被害者となる……。翠の苦悩を胸を打つ「色」シリーズ第4弾!


久しぶりのSTシリーズです。
前回読んだのは8月1日なのでおよそ1月ぶり。
そんなにたっていないと思っていたのですが結構たってましたね。


緑のタイトルのとおり、翠がメインの話です。
翠はすごい聴力をもった閉所恐怖症の女性でその影響で露出の多い格好をしています。


STやメンバーの紹介が1番はじめに書かれているのですが、STが認められていてちょっと嬉しく思いました。
やっぱり実績主義なんでしょう。
そして、菊川さんの「警部殿」がもう嫌みじゃなくなっているみたいでちょっとニヤニヤしそうになってしまいました。

今回はオーケストラが登場するのですが、菊川さんと青山が意気投合してミーハー根性丸出しで……、と珍しいものが見れます。
登場人物たちも驚いていましたが、確かに菊川さんとクラシックというのは若干妙な感じがしますね。


今回は窃盗事件からはじまります。
なので、序盤存在こそ描かれているものの赤城さんの活躍がありません。
確かに、死体がなければ検視も何もできませんからね。

このまま目立たないのかな?と思っていたのですが、そんな訳なくてちゃんと殺人事件も起きました。
あらすじ読んでたらわかったと思うのですが、あらすじ読んでなかったんですよねぇ。
基本的にあらすじ読むのって店頭のみで、買ってから結構たつと忘れてしまいますし、STシリーズはまとめ買いだったのであらすじすら読んでませんでしたから。


窃盗事件に関しては作中で何度も解決への糸口が仄めかされているのですが、キャップと同じ文系人間の私にはまったく分かりませんでした。
殺人事件のほうはとある人物の証言に疑問を覚えることは出来たので、真相が明らかにされるときちょっといい気分でした。
まあ、全部がわかったわけじゃないので“ちょっと”なんですけどね。


最後にオーケストラの演奏が描かれるのですが、音楽をほぼ知らない私は軽く読み流してしまいました。
曲を知っていればもう少し楽しめたのかな?と。
けどわざわざ調べて聞いてみようとまでは思えませんでしたけど。

ラストにエピローグ的なやりとりがあるのですが、とても可愛らしかったです。
そうなんですよね。45歳の菊川さんと20代の翠は親子と言ってもいいくらいの年齢差で読んでいて微笑ましかったです。



明日もミステリー読みたいなと思います。

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