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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】三田 誠」の記事一覧

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イスカリオテ 3

イスカリオテ〈3〉 (電撃文庫)イスカリオテ 3/三田誠
 生徒会一行と合宿場の下見で海を訪れたイザヤは、かつて九瀬諌也やカルロとともに聖戦を戦った壬生蒼馬の襲撃にある。断罪衣(イスカリオテ)を起動して攻撃してくる蒼馬は、しかし<獣(ベスティア)>に取り込まれ、殉教したとされているはずだった。
 底の知れない玻璃のもうひとつの人格、異端審問官(インクイジター)・ラーフラの監視など気を許せない状況の中、本当の『久瀬諌也』の記憶を留めている蒼馬にイザヤは苦戦を強いられる。はたして蒼馬の正体と目的とは、そしてイザヤがホンモノとニセモノの挟間に見出すものとは!?
 罪と罰が織りなすアイロニック・アクション、第3弾!


そろそろ、イスカリオテの続きを購入するべきかなーと思います。
最終巻とか持ってないので。でも、近所の本屋には置いてないのでネットで頼まないとダメですね。


今巻で登場するのは、本物の久瀬諌也の戦友・壬生蒼馬。
あらすじにもあるとおり、蒼馬は殉教したとされていて。
それなのに、断罪衣を展開してイザヤを攻撃してくるのですからびっくりです。

蒼馬が断罪衣を使えたのは玻璃と同じく<獣胎(エンブリオ)>であったからということらしいです。
<獣胎>とは、<獣>に喰われてもなお一定の人格を残した人間のなれの果て、とのこと。

<獣>を倒すための断罪衣を<獣>が使えてしまうのですからひどい皮肉ですよね。


蒼馬の問題点というのは断罪衣を使えるということだけじゃなくて。
2年前の久瀬諌也を知っているというのもあって。

わずかな邂逅で、蒼馬はイザヤと久瀬諌也が別人であることを看破してしまいます。
周囲を騙しきらなければならないイザヤにとってはかなり面倒な敵でもあります。
それだけ、蒼馬にとって久瀬諌也は特別だったってことなんでしょうけど。


今回イザヤが少し久瀬諌也に近づきます。
英雄となった理由だとかそういうのはぶっちゃけるとどうでもいいんです。

しかし、蒼馬との戦いの最中、まるで玻璃と妖女との関係を彷彿させるような入れ替わりは気になって仕方ありません。
この作品はイザヤが久瀬諌也のフリをするというところからスタートしているので、一読者である私は久瀬諌也がどういう人物であるのかよくわかりません。

でも、今回のイザヤの変貌ぶりは模倣とかそういうレベルじゃないんですよね。
本当にホンモノらしかった。

うーん、もしかしたら、とふと思ったことが1つ。
イザヤは諌也の双子の弟なんかではなく、久瀬諌也本人なのではないか、というもの。
玻璃と妖女のように辻褄のあわせられた存在。あるいは二重人格とかそういうものなのかな、と。
結構マジで考えましたが、全然違ったらちょっと恥ずかしいですね。

ウィキペディアとかよその感想サイトを見れば一発でわかると思うのですが、そうすると楽しみが半減してしまうのでいったいどんな展開になるのか本編を読むのを楽しみにしたいと思います。

ノウェムの中に育ってきた感情だとか、ラーフラの行動。
あとは妖女が玻璃に持ちかけた取引だとか気になることはかなり多いので楽しみです。

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イスカリオテ 2

イスカリオテ〈2〉 (電撃文庫)イスカリオテ 2/三田誠
 七つの大罪を具現する<獣(ベスティア)>。彼らの脅威に対抗するために作られた特別指定教区・御陵市。
 かつて英雄であった兄になりすまし、その街に降り立った久瀬イザヤは新たな危機に直面する。
 陰惨な路地裏に佇む玻璃の姿。
 真意の読めない枢機卿代行・カルロ。
 得体の知れぬ新たな修道士の着任。
 全てを裏返す新たな<獣>の脈動――。
 第九祭器・ノウェムと共に難局にあたるイザヤは、さまざまな思惑に翻弄される。戦いの果てににイザヤが抱く覚悟とは!?
 罪と罰は織りなすアイロニック・アクション、第2弾!


ずいぶんと久しぶりなイスカリオテです。
正直、細かな設定を忘れてしまっています。


新キャラが登場します。
あらすじにもある修道士・ラーフラ。
褐色の肌の少年で、異端審問官でもあるらしく戦力増強という建前ですが、『久瀬諌也』の存在と玻璃の体質について疑いをもつ上層部に送り込まれてきたというのが正確なようです。
この少年と玻璃のやりとりが可愛らしかったです。
そういうところは年相応なんですね。
ラーフラの役割が異端審問であるということは、ノウェムのように完璧な味方とはいえないのがちょっと残念。
こういう少年結構好きなんで。


そして、玻璃の中に存在する謎の妖女。
イザヤに力を与え、<獣>を引き寄せ食らうもの。
作中でも語られている通り、この妖女の正体は不明。
正体が明らかになるとき=物語も終盤なんでしょうね。


今回のメインはイザヤの葛藤といったところでしょうか。
イザヤはどこまで頑張っても偽者でしかないわけです。
カルロの手によって用意された偽者の偶像。
英雄を信じたい人々にとってのよりどころというか。そんな感じ。
「記憶喪失」とか「空白の2年間」とか明らかにおかしいところがあるにも関わらず、『久瀬諌也』の存在を疑うものが少ないですからね。

イザヤが本物にたいして思うところがあるのは当然だし、ああいう思考に陥ってしまうのは当然のことなんだろうな。
ノウェムみたいな「イザヤ自身」を信じてくれる人がいるってことが、大事なんでしょうね。
ちょっと意地の悪いことを考えてしまったのですが、もし本物の諌也が生きていたとしたら?
そしてノウェムの前に現れたら……、ノウェムはどういう行動をとるのでしょう。


今回は謎が謎を呼ぶというか、明らかになったことはほとんどありません。
ていうか、レンタルマギカのいつきといい、自己を犠牲にしすぎな気がします。
力に対する代償が大きすぎるんですよね。
まあ、こういう話嫌いじゃないんでいいんですけど。

次巻もそのうち読んでしまおうと思います。
というか、残り2冊買わないと。

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レンタルマギカ 争乱の魔法使いたち

レンタルマギカ  争乱の魔法使いたち (角川スニーカー文庫)レンタルマギカ 争乱の魔法使いたち/三田誠
魔術の世界を揺るがす『大魔術決闘(グラン・フェーデ)』の幕がきっておとされた! 穂波や猫屋敷ら魔法使いを罰する魔法使いによって編成された<協会>。そして彼らに仇 なして来た<王冠(ケテル)>の座(セフィラー)タブラ・ラサ率いる<螺旋なる蛇(オピオン)>の血戦はもはや必然。しかしこの決闘を取り仕切る<アストラル>伊庭いつきにはどちえらも勝 たせるつもりはなかった。その秘策とは――!! いつきの『力』を信じるものたちも続々集結、波乱を含み魔術の時間(マギ・ナイト)は加速する!


昨日アップした記事2つですが、忍者ブログの不具合で表示されにくくなっていたようです。
表示されていないときに閲覧してくださった方がいらしましたらすいませんでした。


レンタルマギカ最新刊です。
発売日に店頭で見かけたものの、ネットで頼んでしまったがために購入できなくてヤキモキしてました。
ようやく読めてすごくすっきりしました。


今回はあらすじにもあるとおり、『大魔術決闘(グラン・フェーデ)』がスタートします。
が、それよりもまず序章の諸刃さん(魔法使い、集う!に収録された『魔法使いの夏祭り』で登場した蔵名神社の神主さん)のセ リフに「えっ!?」とものすごい意味深です。

今巻はまさにオールキャスト。
御凪兄妹にはじまり、呪物商トリスメギストス、葛城家、ゲーティアに銀の騎士団、さらには協会に、螺旋なる蛇(オピオン)――そして新旧アストラル。
後登場していない既存の魔法使いって石動圭くらいですか?
圭は登場するとしても、協会サイドでしょうからアストラルと直接関わってくることはないかな。
魔法使いの約束でいつきと魔術決闘した彼なんかもいましたけど、あの子は出ないでしょう。

大魔術決闘の勝利条件は「伊庭いつきを魔術的な手段を持って倒すこと」
もう悲鳴ものです。心境的に穂波やフィンに近い感じですよ。

読んでいて思ったのですが、フィンってやっぱりいつきのこと好きですよね。
同じ妖精眼(グラムサイト)を持つものとして興味があるとかそんな意味合いじゃないと思うんですよ。
興味レベルであんな反応しないんじゃないかな。
あれは少なく見積もっても好意を持っているよなぁと。

香さんが「辰巳はわらわよりいつきの方が好きなのでは」とか言ってましたが、本当にいつきは男女ともに好かれる子ですね。

いつものごとく、オルトくんが可愛かったです。
えっと、74ページのオルトくんの描写「忠犬というよりは、主を振り回す悪戯な番犬という印象が強かった」ってあるんです。
そういう設定大好きです(爆)
これだけ緊迫した状況ではどうしようもないとは思いますが、オルトくんに振り回されるいつきの姿が見たい。

で、番犬な彼ですが、<紅い種>が伊庭司の手に渡ったときやっぱり彼がボロボロなのに立ちはだかってすごくテンションあがりました。


ていうか、伊庭司ですよ!
彼がどこまで計算して、どこまで本気なのか。
まったく読めません。ニグレドと世間話なんてしてますが、伊庭司が全てを語っているとは思えない。
本当にイレギュラーな存在ですから、何がどう転ぶのか……。
隻蓮さんが言いかけていた「やりそこねいたこと」がいったいなんなのか気になります。


えっと、今巻の終わりでそれぞれの動向は以下の通り。

アディリシア、ダフネは、アディリシア邸で礎(イエソド)と礎の使い魔(アガシオン)となったガラと対峙。
いつき、オルト、クロエ、辰巳はクリスタルツリーにて霊脈(レイライン)を奪い返すためジェイク、メルキオーレと対峙。
穂波と猫屋敷さんはユーダイクスさんに“幽霊屋敷”にて12年前のいつきの妖精眼に施した処置について話を聞いて相談していたところに霊脈を飛んできたフィンとツェツィーリエと遭遇。
みかんちゃんは香さんは2人で布留部市内を走り霊穴を清めてまわっています。
ラピスは呪力の消耗が激しいから鎬さんに応急処置を施されてます。
銀の騎士団のジェラールは過度の手出しが出来ないため、探査魔法を施し状況を把握せんとしている、ってところですか。

そして伊庭司は紅い種を持ったまま自ら囚われの身となって、協会の飛行船に。
飛行船内にいるのが確認されているのは、ダリウス・レヴィ、ギョーム、影崎さんに羽猫ことヘイゼル・アンブラー。
ヘイゼルは手出しすることはしないようですね。

そういや、黒羽どこいったんだろう。
鎬さんとこの神社には確か入れないはずだし……。うーん、何かあるなぁこれ。

螺旋なる蛇にいたっては未登場のキャラが2人もいますし、次巻以降どうなることか。

次巻の発売は年末か年始ってことなので、12月か1月ってことですね。
作者あとがきにある「新しいはじまり」ってのはいったい何のことなのか。
楽しみです。

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