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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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図書館の殺人

図書館の殺人/青崎有吾
期末試験中のどこか落ち着かない、ざわついた雰囲気の風ヶ丘高校。
試験勉強をしようと学校最寄りの図書館に向かった袴田柚乃は、殺人事件捜査のアドバイザーとして、警察と一緒にいる裏染天馬と出会う。
男子大学生が閉館後の図書館内で殺害された事件らしいけど、試験中にこんなことをしていていいの?

山田風太郎の『人間臨終図巻』で撲殺された被害者は、なんとなんと、二つの奇妙なダイイングメッセージを残していた……。

"若き平成のエラリー・クイーン"が満を持して贈る、書き下ろし長編ミステリ。


図書館で借りてきました。
これで青崎さんの本、3冊目なのでカテゴリ作りましたが、本当にこれやりにくいな……。


シリーズとしては4作目。
実はこれの前に短編集・風ヶ丘五十円玉祭りの謎があるのですが、地元図書館にはないのでスルーしました。
が、色々と関係性がかわっているようなので、読めるなら読んだほうがいいかも。


密室、アリバイ崩し、未読の短編集は日常の謎らしいのですが、今度はダイイングメッセージです。
今回は複数の事象が絡まり合って、複雑にみえるけれど事件自体はひどく単純でした。
すごく王道って感じで良かったです。


本編とは関係ないところで発展している柚乃視点での物語。
これ、ずっと天馬についてのアレコレが描かれているんですが、謎はさらに深まるばかり。
意味深な情報だけが小出しにされており、すっごく気になるんですよね。

が、調べてみるとこのシリーズ続編が発売されているような様子がないんですよ。
これが2016年発売とのことですから、そろそろ続刊が出ないと今後もあまり期待できなさそう。
うーん、難しいところですね。


今年は実はそこそこの冊数本を読んでいたんです。
が、ブログでの更新はほとんど出来なくて。大変申し訳ありません。
来年はもっと定期的に更新できるように頑張ります。

これからも細々とやっていきますので、(腐)的感想文と管理人・柊木かなめをどうぞよろしくお願いいたします。

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あしたの華姫

あしたの華姫/畠中恵
お江戸の謎は、"まことの華姫"がお見通し!
芸人月草が操るのは"真実を見通す"人形お華。
跡目争いに揺れる両国の未来は彼らに託された!?

キュートで毒舌な姫様人形が事件を解決!
大人気シリーズ第2弾

一人二役、二人で一人の迷コンビが帰ってきた!
百万の人々が暮らす江戸でも随一の盛り場、両国。
その地回りの親分山越に息子がいたと発覚し、にわかに跡目争いが持ち上がった。娘のお夏も、頭の座を狙う陰謀に巻き込まれ……。
お夏を守るよう命じられたヘタレの芸人月草が、"まこと"を見通す姫様人形お華と、西へ東へ駆けまわる!


図書館で借りてきました。
畠山さんの本読むのかなり久しぶりな気がします。


【お華の看病】
【二人目の息子】
【お夏危うし】
【かぐや姫の物語】
【悪人月草】

が収録されています。
雑誌に掲載されていたこともあり、基本的には短編連作なんですが、今回は全編通して跡目争いネタ。
順に読まないとわからないかと思います。


前作を読んだのいつだっけ?と思ったら、2017年だったんですね。
そりゃ、内容あんまり覚えてない訳です。
さすがに、華姫のインパクトあったので覚えてましたが(笑)

山越親分は、先に奥方と上の娘をなくし、残った娘・お夏を溺愛していました。
上の娘・おそのが婿をとっていればまた話は違っていたのでしょうが、その前に命を落としてしまいました。
けれど、お夏はまだ13歳。いくら江戸は結婚が早いといってもまだ幼すぎます。

とはいえ、親分はまだ男盛りでまだまだ先は安泰だと思っていたらさあ大変。
親分が病を得てしまったから、やにわに後継者争いがはじまってしまうのです。

様々な思惑が絡まるなか、お夏を守るため、華姫(と月草)が奔走するわけになるのです。
今回は、華姫の口を借りつつも月草がメインで動いている印象を受けました。

この作品における華姫はどこまでも木偶人形でありながらも、きちんとひとりのキャラクターとして描かれているんですね。
だから、どこまでが華姫で月草なのか読んでいてわからなくなるんですよね。

そして今回めちゃくちゃ重要な役割を果たした"お華追い"たち。
いつの間にやら、華姫の持つ力が増していて、今後いやでも重要な立ち位置を担うことになってしまうのでは?なんて考えてしまいました。

続きが楽しみですね。

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空想クラブ

空想クラブ/逸木裕
吉見駿は空想好きな中学生。祖父から受け継いだ<力>によって、見たい風景を「見る」ことができる。
かつて共に「空想クラブ」を作った親友・真夜の葬儀の帰り道、駿は河川敷で幽霊となった彼女と再開する。川で命を落とした真夜は、死の瞬間に抱いた「謎」のために、河川敷から動けなくなってしまったという。自分だけが真夜の姿を見ることができると知った駿は、「空想クラブ」の仲間と彼女の死の真相を探っていくが――。
「絶対に、また、どこかで会おうね」


図書館本。
この方の作品、何度か読んでみようとは思っていたのですが機会に恵まれず。今回初です。


物語は、祖父から「空想」の扉を開ける力を受け継いだ駿が主人公。
その不思議な力で、亡くなった真夜の姿を見れることに気づくところから始まります。

事故で死んだと思われた真夜ですが、当人に話を聞くとどうも様相が違っていて。
その場には真夜が助けようとした「子供」がいたというのです。
川で溺れていたという「子供」の安否が気になって、河川敷から出ることが出来なくなってしまった真夜。

空想を見ることが出来る駿、ハンターの目を持つ探求心にあふれた真夜、
運動神経がよくリーダーシップにあふれた隼人、冷静な目を持つ美術の申し子である圭一郎、
そして、みんなの調停役でうまくバランスを取っていた涼子。
『稲妻の日』をきっかけにバラバラになった「空想クラブ」の面々が彼女を成仏させるため、「子供」を探すことになるのです。

読んでいて、既視感というか何かがちらつくなーと思っていたのですが、あれですね。
あの花」。私まともに見たことないんですが、なんとなくのストーリーが似ているなぁ、と。
あの花から恋愛要素を引いて、不思議要素を足したとでもいえばいいでしょうか。
あの花をリスペクトしている人からしたら、ちょっと物足りないかもしれない。


ぶっちゃけ、「子供」の安否というか、真夜の死の真相はかなり胸糞悪いです。
やりきれないというか、まさに不条理。そんな理由で死んだのか、と読んでいてもつらい。

真夜に隠し事をしようとしたのも理解できます。その隠し事はすぐにばれてしまうわけですが、真夜を襲った空虚感はとてもすさまじかったでしょう。
それでも最終的には、彼女は、「空想クラブ」の面々は救われたと思います。

いつか彼らの再会が訪れることが願って。

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