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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】あさの あつこ」の記事一覧

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The MANZAI 1

The MANZAI 1 (ピュアフル文庫)The MANZAI 1/あさのあつこ
やたらと暑い十月最初の木曜日――転校生の瀬田歩は、サッカー部次期キャプテンと噂される秋本貴史に呼び出された。貴史とほとんど口をきいたことのない歩には、その理由がわからない。放課後の駐輪場で「なぐられっぱなしだけはいやだ」と唇をかみしめる歩。ところが、彼の耳に入ってきたのは、思ってもみなかった貴史からの申し出だった……。
対照的なキャラクターの中学生が出会い、葛藤するさまを、繊細かつユーモラスに描いた青春小説シリーズ第一弾、待望の文庫化!
巻末に、直木賞作家・重松清志と著者による特別対談を収録。


バッテリーのあさのあつこさんの作品です。
正直、私はバッテリーよりこちらのほうが好きだったりします。
私の中のイメージとしてはバッテリーの巧はかっこいい、NO.6の紫苑はキレイ、TheMANZAIの歩くんはかわいいだったりします。
作中の表現によると歩もキレイらしいんですけどね。


タイトル通り、漫才をする話。もっと正確に言うならば文化祭でロミオとジュリエットの漫才をする話。
なんですが、はじめが結構衝撃的。
クラスメイトの秋本くんから『告白』されるんです。

まずここで「ああ、あさのさんだなぁ」と。あさのさんの作品って同性愛というか男の子同士?の表現が比較的多いんですよね。
バッテリー、NO.6、TheMANZAI、ぼくらのミステリースポット。場所や状況こそ違うものの全て男の子→男の子のキスがあります。
今考えるとすごいな。
福音の少年もなんかそれっぽい表現があったような気がしないでもないんですが、もう何年も前に読んだっきりなので覚えてないです。
閑話休題。

で、その告白現場を憧れの少女・メグに見られてしまうとか、歩くんがかわいそうで仕方ないですね。
しかも、メグが好きなのは秋本くん。秋本くんは「歩が好き」だと臆面もなく言ってのけてしまうような人なので、歩くんが板ばさみに……。


この作品のテーマというか結構出てくる言葉が「普通」なんです。
『みんなが普通にやっていることが、どうしてできないんだ』だったかな。
一時期、学校に行くことに疲れてしまった歩くんにお父さんが言った言葉です。

だから歩くんは普通じゃないことを恐れるんです。
それを秋本くんがぶっとばしてくれるというか。そんな感じ。

「普通じゃない」って言葉にはいい意味と悪い意味があるんですよね。
お父さんがいった言葉は確かに「おかしい」って意味だったかもしれません。
けど「普通じゃない」ことを全部恐れる必要はないんですよ。秋本くんが歩くんに見出した「普通じゃない」は「特別」ってことですから。


ロミジュリ実行委員会メンバーが可愛くてしかたない。
このメンバーでずっとぐだぐだやってて欲しいです。

そして、歩くんのジュリエット見てみたい。確か漫画化されてるはずなんですけど、近所の本屋にあるかなぁ。何年も前に見かけた覚えはあるんですけどまだあるかどうか。


最後の最後でメグにライバル宣言されてしまう歩くんはかわいそうとしかいいようがないですね。
秋本くんは両手に花(笑)な訳ですが、このあとどうなっていくのか楽しみです。

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ぼくらの心霊スポット

ぼくらの心霊スポットぼくらの心霊スポット/あさのあつこ
廃屋に幽霊が出るといううわさを聞いて、3人の少年たちは真相を突き止めようと行動を起こす。
恐怖と闘いながらも、少年たちの勇気と友情がひとつになって、事件解決への思わぬ糸口が見つかっていく……。
『ぼくらの心霊スポット』と『首つりツリーの謎』の二話を収録。


あさのあつこさんの児童書の文庫化作品。
ぼくらの心霊スポット (ファンタジックミステリー館) 首つりツリーのなぞ―ぼくらの心霊スポット (エンタティーン倶楽部)
この2つの文庫化です。

ぼくらの心霊スポットの方は最近、角川つばさ文庫でも出たので本屋でも比較的見つけやすいかと思います。
ぼくらの心霊スポット1  うわさの幽霊屋敷 (角川つばさ文庫)


田舎の山村・有麗村に住む3人の少年ヒロ、マッキー、かっちゃんが主人公のシリーズです。
このシリーズはもう1冊あって『真夏の悪夢』ってのがあるんですが、こっちは文庫化されてません。
真夏の悪夢―ぼくらの心霊スポット (エンタティーン倶楽部)

発売当時すべてエンタティーン倶楽部のものを図書館で借りて読みました。
たしかエンタティーン倶楽部が創刊したばっかりだったんですよね。


心霊スポットっていうだけあって幽霊が出てくる話なんですが、この作品では幽霊よりも人間の方が怖いです。
人間の業というか、そんな感じ。

もともと児童書なので、そんなに時間もかからず読めます。私は1時間くらいで読めました。
地の文はともかく、台詞はほぼ方言なので、すごく可愛らしく思えます。というかヒロが可愛い。

物事を素直に受け止められるヒロ。
マッキーとかっちゃんはそんなヒロに救われてるんだろうな、と思います。

私、あさのあつこさんの少年主人公の作品が好きなんですが、なんでそんなにキスさせたがるのかなぁ、と首をかしげてしまいます。
この作品では、マッキーがヒロにおでこに、バッテリーでは巧の悪ふざけ(?)でヒガシとサワが正面衝突、The MANZAIの秋本くんは歩くんの鼻の横でしたっけ?
No.6ではネズミと紫苑が「おやすみの」キスしてましたし。

腐女子にはおいしい展開ではありますが、そういうの嫌がる人って結構いるんじゃないかなぁ、とか思います。
その辺は賛否が分かれるんでしょうね。

このシリーズってもう出ないんでしょうか。
『真夏の悪夢』1本では文庫化するのは難しいんでしょうし、せめてもう1本くらい出してほしいです。
タマ(犬)の子どもの話とかやってほしいなぁ。

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