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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】はやみね かおる」の記事一覧

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少年名探偵 虹北恭助の冒険

少年名探偵 虹北恭助の冒険 (講談社ノベルス)少年名探偵 虹北恭助の冒険/はやみねかおる
ひとりでにふえてゆく駄菓子屋のおかし。深夜、アーケード街をさまよう透明人間の足跡。なんでも願いをきいてくれるお願いビルディング。虹北商店街で巻き起こる不思議な不思議な謎・謎・謎!
美少女・野村響子ちゃんをワトソン役に、講談社ノベルス史上最年少の名探偵(小学6年生)・虹北恭助の推理が冴える!!


ちょっと久しぶりのはやみねさんの作品です。今回は前々から話していた虹北恭助シリーズです。
コミカライズされたものは高校編だったんですが、あらすじにもあるとおり、この話では恭助も響子ちゃんも小学生です。
読んでてすごいませてるなと思いました(笑)


【Adventure1 虹北みすてり商店街】
【Adventure2 心霊写真】
【Adventure3 透明人間】
【Adventure4 祈願成就】
【Adventure5 卒業記念】



5話収録されています。
おかしの増える謎を解決したり、心霊写真を消したり、突如現れた足跡の謎を解いたり、願いが叶う秘密を明かしたり、過去の秘密を暴いたりします。

読んでいて、細かなネタが夢水清志郎シリーズとリンクしている気がして気になってしまいました。

たとえば、M川。
踊る夜光怪人徳利長屋で登場したのって確かこれですよね?
同じく夜光怪人で登場した老犬・ジュン爺も登場してます。

まだ文庫化されていないんで数年前の記憶が頼りなんですが、あやかし修学旅行で亜衣ちゃん(だったと思う)がバイトしてたのって虹北堂じゃなかったですっけ?

それにしてもはやみねさんって映画ネタ好きですよね。
この虹北恭助シリーズの若旦那たち3人、都会トムの友人たち、人形は笑わないではレーチたち文芸部が映画撮影してたし、消える総生島では映画に出演してましたしね。
映画撮ってる人たちは楽しそうに描かれてますよね。


読んでいて楽しかったです。
恭助と響子ちゃんの淡い恋愛模様だとかも。ちょっと響子ちゃんが小悪魔めいてるなぁと思ったのですが、恭助もやり返したからそうでもないのかもしれないです(笑)
彼らの出会いが読んでみたいなと思ったのですが、この2人って幼なじみなわけだから物心ついてないですよね、きっと。
それがちょっと残念。

小学校の卒業を機に恭助は何かを探しに旅立っていきました。
響子ちゃんは虹北商店街でその帰りを待つわけですが、シリーズの刊行具合からみてもこの2人はまた事件に巻き込まれていくんだろうなぁ。
次巻もまた楽しみです。

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都会のトム&ソーヤ 4 四重奏

都会のトム&ソーヤ(4) 四重奏     YA! ENTERTAINMENT都会(まち)のトム&ソーヤ 4 四重奏(カルテット)/はやみねかおる
内人と創也が幽霊屋敷でロケ開始!
ロケ先で仕組まれた頭脳集団(プランナ)の罠から逃げ切れるのか!?

同級生のピンチを救うため、マラソン大会で脱走計画を実行した創也と内人は、幽霊屋敷の謎を追って、さらなる冒険へ。
また、栗井栄太から新たな招待状がとどき、究極のゲーム制作競争にも新展開が……。
シリーズ第4作も、目がはなせない!


ちょっと久しぶりな気がする都会トムです。
3巻を紹介したのが7月ですから結構あきましたね。

冒頭のopeningがメタネタでちょっとびっくりしました。

今回の本編は『大脱走 THE GREAT ESCAPE』『深窓の令嬢の真相』
そして『番外編 栗井栄太は夢をみる。』『おまけ 保育士への道 THE WAY OF THE “HOIKUSHI”』、さらにおまけ漫画も収録されています。


まずは『大脱走 THE GREAT ESCAPE』
マラソン大会を脱走する話です。
どこか抜けた映画好きの3人組と聞くと虹北恭助シリーズを思い出します。
確かいましたよね?そんな店主たち。

3巻の卓也さんだとかそして5人がいなくなるの教授の事件解決の方法だとかをみるとわかるのですがはやみねさんは子どもの夢にたいして優しいというか、子どもの願いを叶えてあげるのが大人の役目だと思っている方なんですよ。
そして、子どもにたいしても真剣に相手をしてあげるキャラクターが多いんです。教授や水野住職、堀越Dや卓也さんもそうですよね。
なので、フトダのような「子どもの本気をバカにする」キャラクターは本当に珍しいです。

最後のオチはやっぱりな、って感じです(笑)


『深窓の令嬢の真相』
堀越Dからバイトの紹介が持ち込まれ、幽霊屋敷に探検に行く話。

創也じゃないですが、内人がおばあちゃんに教えられたことをじっくり聞いてみたいです。おばあちゃんの登場も気になりますが、それだけで1冊くらい出来そうですよね。

幽霊屋敷に陣取っていた泥棒たちは『頭脳集団』から計画を買っていたよう。
そして2人はそんな集団のブラックリストに載せされているのですね……。大丈夫なのか?
『頭脳集団』はどこにでもいる、っていうのを読んでどこか既視感を覚えていたのですが、わかりました。
絶対可憐チルドレンの『普通の人々』ですよ。
あれも「我々はどこにでもいる」ってやってましたよね。

内人の妖精への淡い恋心は淡いまま終わったのが良かったです。


そして『番外編 栗井栄太は夢を見る。』
栗井栄太というかジュリアス視点の話。

ジュリアスのファミリーネームである「ワーナー」ってあれですかね。元ネタは某映画会社?
ジュリエットが誕生した理由だとかも明らかになります。

そして、栗井栄太作RRPGの試作品(プロトタイプ)が完成したよう。
ぶっちゃけるとこの作品をはじめて読んだとき、RRPG(リアルロールプレイングゲーム)ってあんまりよくわかってなかったんです。
RRPG=逃走中のようなものって考えればいいんですね。
なるほど、あれはおもしろい。

ジュリアスが隠したデータ――創也と内人、卓也さんがゲームをプレイしたら、というシュミレーションでエラーが発生したこと。
それが今後、どのように物語に関わってくるのか楽しみです。


最後、『おまけ 保育士への道 THE WAY OF THE “HOIKUSHI”』
矢吹くんが災難です。以上。
というか卓也さんはいい加減、保育士になることを諦めるべきだと思います。

でも、そういうわけにはいかないんだろうなぁ。


あとがきでちらりと触れられていたんですが、はやみねさん自分の作品がYA!ENTERTAINMENTレーベルでかなり分厚いことを知らなかったらしいです。
他の作品も買ってる身としては、どれだけ分厚くても値段が一緒なのではやみね作品はお得感があるものの、他作品が薄いので微妙な気分になったりします(笑)
出版社側からしたら値段設定がある程度の厚さでされているんだろうからこれだけ分厚いと大変なんだろうなぁ。


あとがきの予告では次巻はお宅訪問らしいのですが、実際発売されたのは『IN堀戸』。
栗井栄太の挑戦を受けます。
楽しみです。

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徳利長屋の怪 名探偵夢水清志郎事件ノート外伝

徳利長屋の怪<名探偵夢水清志郎事件ノート外伝> (講談社文庫)徳利長屋の怪 名探偵夢水清志郎事件ノート外伝/はやみねかおる
亜衣たち三姉妹のいる徳利長屋に落ち着いた夢水清志左右衛門は、住人たちと花見で浮かれる。ところが幕府と薩長は一触即発、明日にも江戸は火の海に。どこで知り合ったか夢水は、勝海舟と西郷隆盛の両雄を徳利長屋に呼び寄せた。名探偵は歴史を変えて皆を幸せにできるのか!? 夢水時代劇場大団円の巻!


はやみねさんの作品は2ヶ月ぶり。夢水シリーズにいたっては3ヶ月ぶりですか。やっぱりいろいろなシリーズに手を出していくと既存のシリーズも読んでいくのは厳しくなってきますね。
ホント1日が26時間くらいあったらいいのに。
そうしたら増えた2時間であと1冊分感想書きますよ。


今回は大江戸編後編とでもいえばいいのかな?
ギヤマン壺の謎に続く外伝作品です。
前巻でのあとがきの作者の予告通り、江戸城が消えます。

大江戸編あたりからは文庫版は完璧に一読目なのです。青い鳥文庫版で読んでいるんですが、そのころ気付けなかったことだとかに改めて気付いてすごくテンションあがってしまいました。

いつものごとく3部作。
【第二の事件 怪盗九印は最後に笑う】
【またまた大江戸編外伝 れーちの東海道中膝栗毛】
【最後の事件 徳利長屋の怪】

小さな事件が大きな事件の布石になるというはやみねさん定番の形です。

お花見の席での怪盗九印の活躍が描かれ、夢水清志郎左右衛門の後を追ってれーちがやってきて、旅の最中の謎が明らかになり、江戸城を消します。

どうやって消すのかは読んでのお楽しみですね。
気になる方は読んでみてください^^


レーチと亜衣ちゃんの絡みが好きなので、レーチが教授の後を追ってきたことはちょっと嬉しかったです。
でも大江戸編だと三つ子を見分けられる理由がちゃんと説明されていないんですよね。そこは残念。

いや、現代編でもちゃんと説明はされていなかったと思いますけどね。
あれは読者には恋の力だとわかりますから(笑)


今回読んではじめて気付いたのですが、亜衣ちゃんが巧之助さんを花見に誘いに行った時に木戸銭を集めている“恭助さん”。
これってもしかしなくても『虹北恭助シリーズ』の恭助なんですね。
私がこの本をはじめて読んだときって確かまだ虹北恭助シリーズを読んでいなかったんですよ。

だから気づいてなかったんだなぁ。

九印の子孫=怪盗クイーンだということは知っていました。
さらに大江戸編の最後でアメリカに旅立った夢水清志郎左右衛門と巧之介さんがハワイにいってしまうのも知っていました(ハワイ幽霊城の謎ですね)。

でも、そこからさらにフランスにいって虹北恭助シリーズ(フランス陽炎村事件)に絡んでくるとは微塵も想像してませんでした。
まだフランス陽炎村は未読なので、どういう絡み方しているのか知らないんですけどね。

こういうことは時間がたったからわかることですね。
虹北恭助シリーズはだいぶ前に読んで以来なので、こちらのシリーズも是が非でも読み進めなくてはと思いました。

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