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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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アンティークFUGA 6 永遠なる者たち

アンティークFUGA 6 永遠(とわ)なる者たち/あんびるやすこ
もう一息というところで、レッドアイに逃げられてしまった風雅たち。ロンドンからやってきた間宮のおかげで、三人は「大英博物館と王宮の至宝展」の倉庫に入りこむ。
はたして封印することはできるのか?


図書館で借りてきました。
また借りられなくなるのはいやなので、番外編も一緒です(笑)


前巻は両親を封印した存在が判明し、逆に犯人を封印し両親を助け出そうとするものの失敗してしまうって所まででした。
今回は最終巻だからか、十十夜さんの漫画であらすじ紹介がされています。
私みたいに間が思いっきり空いていても読めるような親切仕様ですね。

今回は4巻で登場した間宮さんや2巻の三枝シェフ、1巻のガレのスタンドのつくも神・アイリスなどなど総まとめといった登場の仕方をしています。

前巻での失敗を受け、悪しきものを封印することに長けたつくも神『封魔の番人』を探しに「大英博物館と王宮の至宝展」に3人は出かけます。
そこでクリスタルスカルのつくも神・ミシュテカと知り合い、封印の協力を取り付けます。

レッドアイが求める自身のカケラ。
残す所はあと少しというところで、再び風雅たちの前に姿を現したレッドアイ。
奇しくもそこは「至宝展」の会場ということもあり、展示品の中にそれがあるのかと思われたのですが、実際にはそうではなくて。

その時、風雅が持っていた預かりもののイヤリングに反応していたのです。
封印には絶好の機会であったもののミシュテカはレッドアイに善なる部分が残っていたことで封印を拒否してしまうのです。
そしてイヤリングはレッドアイと一体になってしまいます。

残るカケラはあと一つ。 残りのカケラのありかはなんとラリックのペンダントの中!
前巻で風雅の母が持っていたとされるルビーの指輪がそれで、封印された時にそれを身につけていたのです。

レッドアイ自身に封印を解かせることで両親を救い出そうとしますが、それだけでは両親の命の危機は去りません。
その懸念をぬぐうために、シャナイアはレッドアイに取引を持ち掛けるのです。

なんやかんやあって、風雅の両親は無事に風雅の元へ戻ってくるのですが、それは別れの合図でもありました。
しばらくの間、兄としてともに暮らしいていた紗那と唯のことを覚えているのは風雅と両親のみ。
直後の間宮さんとの会話は、本当に寂しい。


けれど寂しいだけでは終わりません。
意気消沈する風雅のもとに、紗那が帰ってくるのです。
そして、ユイマールへ一生に一度の願い事をして再び唯を兄とすることに成功。
命の危機を超えた両親は、ブローカーとして世界中をめぐる生活を始めることになり、再び兄弟3人の暮らしが始まります。

「シャナイアとユイマールがいいと思うまで」ということで今度は期限に怯えることなく生活していくことができます。
まだまだトラブルは巻き起こりそうですし、前述の通り番外編もありますから実際巻き込まれているのでしょう。
でも、この3人ならどうにかこうにかうまくやっていくのでしょうね。
まさに大団円ってやつですね。良かったです。

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アンティークFUGA 5 バビロニアの紅き瞳

アンティークFUGA 5 バビロニアの紅き瞳/あんびるやすこ
ついに、探し求めていたペンダントを手に入れた風雅たち。三人は両親を封印した邪悪なつくも神のおそるべき正体を知る。
はたして封印することはできるのか?
物語は、いよいよクライマックスへ!


図書館で借りてきました。
ようやく借りられました~汗


前巻を読んだのがなんと2014年!
1巻にいたっては2012年のことなので、細部はかなり忘れてしまっています。

とりあえずは前巻は、風雅の両親が封印されたレリックのトカゲのアクセサリーを手に入れたってところまでだったようです。

とうとう両親と再会できる!と喜んだのもつかの間。
両親の封印を解くことどころか、姿を垣間見ることもかないませんでした。
それというのも、封印を施したものの力が強まってしまって、紗那や唯の力を持ってしても二人とコンタクトをとることが出来なくなってしまっていたのです。

落ち込む風雅でしたが、犯人を探し出して両親を助ける!と決意を新たにしています。

それと時を前後して、FUGAにルビーを探す不思議な客がやってきます。
その客の正体はソロモンの象徴、バビロニアの薔薇、シバの第三の目などと様々な名で呼ばれる存在であり、自ら紅き瞳――レッドアイと名乗ります。

レッドアイはなんと、風雅の両親を封印した犯人だったのです。
どうにかレッドアイを消滅させようとしますが、ものすごい力を持つ存在であり、唯も心の闇をつかれて囚われそうになってしまいます。

唯はなんとか自身を取り戻しますが、レッドアイを取り逃してしまいます。
レッドアイの正体を探る三人でしたが、そう簡単にはわかるはずもない――はずが結構あっさり判明しています。
店の常連となったジュエリーデザイナーの加奈さんが持ち込んだ情報が正解を導き出します。
この辺のご都合主義は、まあ仕方ないですね。

レッドアイを封印するための器物として瑪瑙のジービーズを手に入れようと画策します が、アンティークとしての価値が高いそれは高値で取引されるものです。
呪いの鏡を安価で手に入れる→つくも神を祓う(あるいは改心させる)→正規の金額で売るという金策に乗り出します。


そんな金策の中で手に入れたアンティークミラーに宿るつくも神・アンジェと持ち主であった小夜さんとのあれこれがあるんですが、そこは割愛。
復讐を望む小夜さんってことでちょっと某刀剣を連想してしまいました(私、某刀剣ほとんど知らないんですけどねw)
一度は、姿を見ることもかなわなくなった存在が再び心を通わすことが出来るようになったっていうのは良かったです。

長い年月を存在するゆえに、人間の醜いところも見る機会が多いつくも神たち。
今回のゲストが鏡だっただけに、余計に醜い所も見てしまったのかな、なんて思ってしまいました。

手に入れた瑪瑙のジービーズでの封印は失敗してしまいます。
しかしながら、レッドアイに与えたダメージもそれなりのもの。
最終決戦はもうすぐです。

次巻が最終巻、でもう1冊外伝があるようですね。
また近いうちに借りてきたいと思います。

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時計坂の家

時計坂の家/高楼方子
何度体験しても、慣れるということのないできごとがあるとしたら、これもそのひとつだった。言いようのない不可思議さに、初めてのときと同じ眩暈をおぼえるのだ。そしてやがて、目の前に、ぼんやり、ぼんやり、緑色の景色があらわれる。牡丹色の霞の中から、ふうわり、ふうわり、立ちあらわれてくるのだ。


図書館で借りてきました。
作者さんはたかどのほうこさんと読みます。


12歳の夏休み、フー子は同い年のいとこ・マリカに誘われて二人の祖父が暮らす町・汀舘へ訪れることになります。

そこで見つけたのは、妙なところに設置された開かずの扉と精巧な細工の施された懐中時計。
懐中時計が時計草へ、かつて物干し台があった閉ざされたはずの扉の向こうが緑の園へと変わり、フー子は抗いようのない欲求に負け、緑の園へと足を踏み入れてしまうのです。

不思議な世界に紛れ込んだフー子はこの秘密を憧れの少女であるマリカと共有したいと望むもののうまくいきません。
それというのも、どうも二人の親が小さいときに亡くなった祖母が関わっていると知れたから。
それゆえに二人の親は汀舘に寄り付かず、祖父はお手伝いであるリサさんと二人で静かに暮らしていたのでした。

近所にある時計塔を作った職人であるチェルヌイシェフを調べていたマリカのいとこである映介とともに、チェルヌイシェフや祖母の真実に徐々に迫っていくのですが……。


前半はいったいどういう展開になるのか読めず、中々ページをめくる手が進まなかったのですが、後半は一気に読んでしまいました。

こうはいっては何ですが、この本はだいぶ古い本です。
1992年が初版らしいので、平成になってちょっとしたぐらいでしょうか。
まだ携帯なんて一般的ではなく、友達と連絡を取るのも家に電話して家族の人が出ないといいな、なんて思いながら連絡していたころです。
施設の電話番号を調べるのもインターネットではなく、電話帳ですし、物事を調べるのも図書館や自分の足を使っての聞き込みがおもです。

今の子が読んだらよくわからないことも多いでしょう。
作者の実姉である千葉史子(ちかこ)さんが描かれたイラストもけして現代的とはいえません。
木炭で描かれたであろうそれらはむしろ少し怖いくらいです。


それでも、フー子が心惹かれた「マツリカの園」はとても美しく、危険ゆえに非常に魅力的に見えるのです。
祖母が抗うことができなかったそれに、フー子が飲み込まれたなかったのは彼の存在ゆえであり、そのことを祖父には告げなかったフー子がなんだかひどく大人に見えました。

賭博師はようやく賭けに勝つことができたのでしょうが、妖術使いは自らの所業を見せつけるのをやめることが出来るのでしょうか。
汀舘から姿をけした懐中時計。
次はいったい誰の元へ向かうのでしょうね。

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