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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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2017年感想一覧

2017年感想一覧。
今年は(も)数が少ないので漫画も小説もこちらにまとめてあります。
またブログには掲載せず、書評投稿サイト本が好き!にのみ投稿したものも含んでいますのでご了承ください。 リンク先間違ってたら拍手等でお知らせください。


【あ行】10冊
●青柳碧人 1冊
国語、数学、理科、漂流
●あさのあつこ 3冊
光と闇の旅人 1~3
●アンジェラ・ジョンソン(訳/池上小湖) 1冊
朝のひかりを待てるから
●あんびるやすこ 3冊
アンティークFUGA 5 バビロニアの紅き瞳
アンティークFUGA 6 永遠なる者たち
アンティークFUGA 番外編 澳門骨董譚
●井上ひさし 1冊
井上ひさしジュニア文学館 ブンとフン
●乙一 1冊
夏と花火と私の死体

【か行】9冊
●香月美夜 2冊
本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第一部 兵士の娘2
本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第一部 兵士の娘3
●川口雅幸 1冊
虹色ほたる 永遠の夏休み
●川原礫 4冊
ソードアート・オンライン 3,4 フェアリィ・ダンス
ソードアート・オンライン 5,6 ファントム・バレット
●キャンデス・フレミング(訳/三辺律子) 1冊
ぼくが死んだ日
●久米絵美里 1冊
言葉屋 言箱と言珠のひみつ

【さ行】7冊
●澤西祐典 1冊
別府フロマラソン
●ジェフ・キニー(訳/中井はるの) 1冊
グレッグのダメ日記
●ジャック・ギャントス(訳/前沢明枝)
ぼく、カギをのんじゃった! もうジョーイったら!1
●シュジー・モルゲンステルン(訳/宮坂宏美・佐藤美奈子) 1冊
ノエル先生としあわせのクーポン
●ジュリー・ベリー(訳/神林美和) 1冊
聖エセルドレダ女学院の殺人
●スキップ・ホランズワース(訳/松田和也) 1冊
ミッドナイト・アサシン アメリカ犯罪史上初の未解決連続殺人事件
●住野よる 1冊
君の膵臓をたべたい

【た行】11冊
●ダイスケ 1冊
異世界コンサル株式会社
●高楼方子 1冊
時計坂の家
●谷川直子 1冊
おしかくさま
●田牧大和 1冊
酔(ゑ)ひもせず 其角と一蝶
●チョン・ユジョン(訳/カン・バンファ) 1冊
七年の夜
●D・M・ディヴァイン(訳/中村有希) 1冊
紙片は告発する
●橙乃ままれ 1冊
ログ・ホライズン 1 異世界のはじまり
●ドナ・タート(訳/岡真知子) 4冊
ゴールドフィンチ 全4巻

【な行】2冊
●長野まゆみ 1冊
左近の桜
●夏川草介 1冊
本を守ろうとする猫の話

【は行】7冊
●畠山恵 1冊
まことの華姫
●パトリック・ネス(原案/シヴォーン・ダウド 訳/池田真紀子)
怪物はささやく
●バリー・ユアグロー(訳/坂野由紀子) 1冊
ぼくの不思議なダドリーおじさん
●百年文庫 1冊
百年文庫 1 憧(太宰治、ラディゲ、久坂葉子)
●日和聡子 1冊
[現代版]絵本 御伽草子 うらしま
●フツー 1冊
ガンカンジャ 1 空は高くいい天気なのに
●ポリー・ホーヴァート(訳/代田亜香子) 1冊
みんなワッフルにのせて

【ま行】12冊
●松井優征 5冊
魔人探偵脳噛ネウロ 19,20
魔人探偵脳噛ネウロ 21~23
●松久敦+田中渉 1冊
麻布ハレー
●三木笙子 1冊
水の都 黄金の国
●水稀しま(原作/青山剛昌) 1冊
天空の難破船(ロストシップ)
●宮沢賢治 1冊
銀河鉄道の夜 愛と青春の名作集
●緑川ゆき 2冊
蛍火の杜へ&愛蔵版 蛍火の杜へ
●百舌巌 1冊
終焉のコドク


【や行】1冊
●ヨナス・ヨナソン 1冊
窓から逃げた100歳老人


小説50冊、漫画8冊、絵本1冊。
合計59冊でした。

下記は本が好き!にのみ掲載した本になります。興味がある方はのぞいてくださると嬉しいです。


日本のすがた 2017
  • 公益財団法人矢野恒太記念会
  • 矢野恒太記念会
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書評

片隅02
  • 伽鹿舎
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書評

仕事にやりがいを感じている人の 働き方、考え方、生き方。
  • 毛利大一郎
  • 幻冬舎
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書評

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由
  • 汐街コナ
  • あさ出版
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書評

くらべる東西
  • おかべたかし
  • 東京書籍
  • 1404円
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書評

天皇陛下の全仕事
  • 山本雅人
  • 講談社
  • 945円
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書評

食べられるシマウマの正義 食べるライオンの正義―森の獣医さんのアフリカ日記
  • 竹田津実
  • 新潮社
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書評

KanKanPress ほんのひとさじ vol.6
  • 書肆侃侃房
  • 指定なし
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書評

はかりきれない世界の単位
  • 米澤敬
  • 創元社
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書評

遠野物語―付・遠野物語拾遺
  • 柳田国男
  • 角川書店
  • 500円
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書評

あるかしら書店
  • ヨシタケシンスケ
  • ポプラ社
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書評

先生、モモンガの風呂に入ってください!
  • 小林朋道
  • 築地書館
  • 1680円
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書評

世界の美しいサメ図鑑
  • 仲谷一宏
  • 宝島社
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書評

KanKanPress ほんのひとさじ vol.7
  • 書肆侃侃房
  • 指定なし
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書評

一生疲れない人の「脳」の休め方
  • 菅原道仁
  • 実務教育出版
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書評

今年一年ありがとうございました。
来年もまた不定期更新にはなると思いますが、お付き合いいただけると幸いです。

(腐)的感想文管理人・柊木かなめ

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七年の夜

七年の夜/チョン・ユジョン(訳/カン・バンファ)
一瞬の誤った選択によってずるずると破滅へと進む男ヒョンスに死刑が言い渡される。娘を死に追いやった男ヒョンスへの復讐に燃える冷徹な男ヨンジェは、七年の後、死刑が執行されたその日から、ヒョンスの息子ソウォンへ魔の手を伸ばす。セリョン湖と灯台村の美しい風景を背景に息も着させぬ執拗な心理劇と容赦ない暴力の応酬。読者の不安が頂点に達したとき、物語は衝撃のクライマックスへ。


本が好き!さんを通じて出版社さん・書肆侃侃房さんから頂戴しました。
とにかく長くて重たくて読むのも大変でしたがすごい1冊でした。


物語の主人公は世間から爪弾きにされている少年・ソウォン。
その理由は、七年前に残忍な事件を起こした男の息子であるから。
そして、事件の夜に現場にいながら生き残ったことも理由のひとつだったのでしょう。

親戚をたらい回しにされ、同じ事件で生き乗ったおじさんことアン・スンファンとともに逃げ回りながら生活をする彼の元にある知らせが届きます。

それは父親であり、死刑囚である男ヒョンスの死刑が執行されたこと、そしてその遺体の引き渡しについてのものでした。
それと時を前後してスンファンの姿が見えなくなります。

スンファンは小説家でもありました。
そんなスンファンの手で綴られたと思われる小説がソウォンの元に届くのです。
そこに描かれるのはソウォンの知らなかった事件の真実。
資料として様々な音声データや手紙なども絡めながら、父が惨劇を巻き起こした理由が父、母、スンファン、そして執拗なまでにソウォンを追い回す復讐に燃える男ヨンジェの視点で語られていくのです。

小さなセリョン村を舞台に巻き起こるそれらは本当にすさまじい。
あまりにも普通に暴力が振るわれるので、一瞬それは文化の違いで韓国では許されているものなんだろうか?と考えてしまったほどです。
途中途中で挿入される暴力的な描写は眉をしかめたくなるほどです。
それでも、現在で語られる男の罪状と、小説の中で語られる過去の男の所業が一致せず、いったい何が起きてそうなってしまったのかが気になって次から次へとページをめくってしまいました。


すべてのきっかけとなった少女セリョンの死。
セリョンはかわいそうな少女でもありました。
父に虐待され、母に結果的には捨てられ、学校では友人と呼べる存在はおらず、最期もむごたらしい死に方であったといえるでしょう。
けれど、この少女が最初から最後まで不可思議というかどこか幻めいた存在に見えて、どこか恐ろしくも感じてしまいました。

ソウォンは7年間死刑囚の息子として悪い意味で注目され続け、少女の幻影に翻弄されてきました。
ヒョンスのまさに命をかけた最期の反撃はヨンジェに痛手を与えましたが、その後は描かれていません。
ヨンジェのことですから命がある限り、復讐に生きそうな気がして恐ろしくもあります。

忙しい年末に読むには不向きな本ではありましたが、また今度時間のある時にじっくり読み直したくなる、そんな本でした。

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ぼく、カギをのんじゃった! もうジョーイったら!1

ぼく、カギをのんじゃった! もうジョーイったら!1/ジャック・ギャントス(訳/前沢明枝)
ジョーイは小学四年生の男の子。いつも考えるより先に行動してしまい、騒ぎをおこしてばかり。悪気はないのに、どうしてもじっとしていることができず、まわりから「問題児」だと思われている。幼いときに別れたきりだったお母さんがもどってきて、新しい生活がはじまったのもつかのま、教室で事故をおこして、クラスの女の子にケガをさせてしまい、しばらくの間、<特別支援センター>にかようことになった。もう、もとの学校にはもどれないかもしれない、と落ち込むジョーイ。ところが、支援センターはジョーイが想像していたようなこわい場所ではなかった。自分に合った治療やカウンセリングを受けたジョーイは、考え方や行動を少しずつ自分でコントロールできるようになり…。
個性豊かな少年の内面を、ユーモアあふれる筆致でこまやかにすくいとった、一気に惹きこまれる物語。「問題を抱えた友だちのことを知る手がかりになる本」として、アメリカのほとんどの学校図書館に備えられている。
■全米図書賞最終候補作 ■全米図書館協会優良図書選定 ■スクール・ライブラリー・ジャーナル誌年間優良図書選定


図書館で借りてきました。
10年ほど前に発売された本なので、そのころから置いてあったようですが全く知りませんでした。


アメリカの小学校に通う少年・ジョーイが主人公。
ジョーイは"カゲキ"な一面を持ついい子です。

作中では名言こそされていませんが、ジョーイはADHD、あるいはよく似た障害を抱えているように見えます。
薬が効いているうちはいい子でいられるけれど、薬が切れてしまったり、効きが悪いとどうも"カゲキ"になってしまい自分で自分を制御できなくなってしまうのです。

正直、読んでいて辛かったです。
ジョーイは確かにいい子なのです。自分がいけないことがわかっているし、"カゲキ"になっていても彼の中ではきちんと筋道が通っていての行動なのです。
そして自分を一度捨てて戻ってきたお母さんのことも大好きです。
お母さんが戻ってくるまで一緒にいたおばあちゃんにひどい目にあわされても(正直虐待と判断されても仕方ないレベル)おばあちゃんに対する恨み節はありません。

それでも、ジョーイは"カゲキ"になって様々なトラブルを起こしてしまうのです。
そのトラブルの数々を見ているのがつらいのです。
失敗するのが目に見えているので、もうやめてあげてといいたくなるのです。
あらすじにある事故が描かれるのは作品の半ばほど。

彼が救われる<特別支援センター>が登場するのはそのあとなのです。
ようやくセンターに通うになり、ジョーイの様子は劇的に変わっていきます。
私には薬のことはわかりません。
けれど、ジョーイにあった薬が見つかり、彼が少しでも楽に暮らせるようになるのなら良かったのではないかな、と。

お母さんがジョーイに授けたプレゼント――考え方がステキ。

「(略)『何か、悪いことをかんがえてしまったときは、すぐにいいことを考えること。それから、悪いことは、ぜったいに続けて三つ以上かんがえないこと』そんなことしたら、落ち込んじゃうからね」(p113)

この考え方はジョーイに限らず誰でも役立つものじゃないかなと思うのです。

そんなこんなでジョーイは元いた学校に戻ることが出来ます。
好意的に受け入れられているように描かれていますが、それは大人たち(しかも元々ジョーイを思っていてくれた人)ばかりです。
教室へ向かうさまが描かれていないのでその後はわかりません。
このまますんなり子どもたちの輪の中に受け入れられるんだろうか?とドキドキしてしまいました。

どうやら2巻も発売されているようなのですが、地元図書館には置いていないようです。
あらすじを読むに、今回は名前しか登場しなかった父親が登場するようなのですが……。
うーん、気になるけど自分で購入するのはちょっととも思うのでこのまま謎のまま終わりそうです。

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北海道のド田舎に住む会社員
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読書
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隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
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