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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【海外】その他」の記事一覧

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モンタギューおじさんの怖い話

モンタギューおじさんの怖い話/クリス・プリーストリー(訳者/三辺律子)
「ききたいかね、エドガー?」
「……もちろんです」
「すこし怖いかもしれんぞ」
「……だいじょうぶです」ぼくは強がって言った。
「よかろう」モンタギューおじさんはじっと炎を見つめた。
「始めるとするか……」

エドガー少年は怖い話が聞きたくて、森はずれに住むおじさんの屋敷に通っていた。
開かずのドア、悪魔の刻印、砂漠をさまよう精霊など書斎を埋めつくす小物にまつわる怖い話。


図書館で借りてきました。
初めて読む作家さんです。


【森をぬけて】
【ノボルノ、ヤメロ】
【元ドア】
【ベンチ飾り】
【ささげもの】
【剪定】
【額ぶち】
【精霊(ジン)】
【毛布箱】
【道】
【おじさんの物語】

が収録されています。
連作短編風味。
基本的に、エドガー少年がモンタギューおじさんの話を聞くという体をとっています。
【森をぬけて】はエドガーが、おじさんの家へ向かう様子が描かれているのでちょっと違いますが。


なんというか、あまり怖いとは思えませんでした。
怖いというより不気味といった方がいい感じでした。
そして物語のほとんどに救いがないので、そういうのがダメな人にはおすすめ出来ません。

児童書とするのはちょっとどうなのかな?と思いながら読んでいました。
子どもであるがゆえのちょっとした無茶、好奇心なんかが身を滅ぼすわけです。
ですが、登場する少年少女たちのほとんどがそこまで悪い子じゃなかっただろうに……と思ってしまうんですね。
もうちょっと救いがあれば印象が違ったのかなぁ、と思います。

図書館にこの作者さんの作品がもう1冊あったんですよね。
そちらも○○の怖い話だったのでシリーズなのかな?
今度借りてこようかな、と思います。

拍手[1回]

ガフールの勇者たち 1 悪の要塞からの脱出

ガフールの勇者たち 1 悪の要塞からの脱出/キャスリン・ラスキー(訳/食野雅子)
メンフクロウのソーレンは、ティト王国の森で、家族と幸せに暮らしていたが、ある日、何者かによって巣からつき落とされ、峡谷の孤児院へと連れ去られてしまう。そこでは、さらわれてきた子フクロウたちが、催眠術にかけられ、奴隷にされていた。
ソーレンは、サボテンフクロウの少女ジルフィーと協力し、決死の脱出をこころみる。
だがそれは、フクロウ世界の支配をたくらむ組織との、長く苦しい戦いの「はじまり」にすぎなかった――。



図書館で借りてきました。
前々から気になっていた作品だったんですよー。


ストーリー展開的にはよくある海外ファンタジーものなんですが、この作品はあらすじにもある通り、フクロウたちが主役の物語です。
主人公はメンフクロウのソーレン、ヒロインはサボテンフクロウのジルフィーになるのかな?


この巻は家族の元で順調に成長していたソーレンは、ある日兄に巣から落とされてしまいます。
そこを聖エゴリウス孤児院のフクロウに連れ去れらてしまいます。
フクロウの子供たちが集められた聖エゴリウス孤児院は、子供たちを番号で管理し、洗脳をしようとしているんです。 知恵と勇気でソーレンとジルフィーは洗脳されることなくすみますが、監視の目をかいくぐって2人は聖エゴリウス孤児院から逃げ出すことができるのか――という話です。


物語に入り込むまで少しかかってしまいましたが、思っていたよりも面白かったです。
児童書ファンタジーとしては十分なレベルです。

聖エゴリウス孤児院をどうにか脱出し仲間を増やしながら伝説の地を目指すことになるわけです。
まだ1巻ということもあり、聖エゴリウス孤児院が何をしたいのかがよくわかりませんね。
卵を盗み、ヒナをさらって洗脳し、軍隊でも作り出しそうな感じですが……。
あと「ふしぎなかけら」についても謎ですね。


脱出後にカラフトフクロウのトワイライト、アナホリフクロウのディガーも仲間になるんですが、読んでいてそれぞれの生息地域が気になってしまいました(笑)
カラフトフクロウとサボテンフクロウって名前からして近場に暮らしていると思えないんですがどうなんだろう?

まあ、そんなこと気にしちゃだめですね。

次巻は、伝説の地にたどり着くようですが、次巻予告のネタバレが酷い(笑)

全12巻とかなのかな?
図書館に一通りあったのでまた近いうちに続きを借りてきたいと思います。

拍手[9回]

老人と海

老人と海/アーネスト・ヘミングウェイ(訳/福田恆存)
キューバの漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。三日にわたる死闘ののち老人は勝ったが、帰途サメに襲われ、舟にくくりつけた獲物はみるみる食いちぎられてゆく……。徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。


図書館で借りてきました。
以前、読書ログで課題図書になっていたな、と思って手に取ってみました。
私、こういう文学作品を読むのは教科書以来かもしれないです。


あらすじにもある通り、物語は老人・サンチャゴが巨大なカジキマグロをつりあげ、自分の家に戻るまでの様が描かれています。
長い長い不漁のあとに3日間もの死闘をこえて巨大なカジキマグロをつりあげるわけですが、そのカジキはあまりにも巨大すぎて舟に乗らないんですね。
なので、舟と結び付けて運んでいくわけですが、途中何匹ものサメに襲われるんです。
そのため港にたどりついた時には、立派なかじきは骨と尾びれを残すだけになっていたという話。

文量的には中編になるのかな?
これ1本で文庫化してるけど170ページほどとかなり薄いです。
もしかしたら児童書の文庫版より薄いかも。
しかも、翻訳者の解説?がかなり多くて本編自体は150ページもありません。


読み終わった感想としては、微妙。
文学作品ってどうしても小難しいイメージがあったんですが、この本は思っていたよりかなり読みやすかったです。
前述の通り、短い作品なので数時間で読み終えることが出来ました。

淡々と進む物語は、盛り上がるということもなく、老人に感情移入できないまま読み終わってしまいました。

あらすじの時点で老人がカジキをつりあげるものもサメに食べられてしまうことも明かされているのも悪かったかもしれない。
もしあらすじを先に読んでいなければ「老人は魚をつりあげられるのだろうか?」とワクワクまでいかなくても気にして読み進められたでしょうし。


現代日本人でインドア派である私にとっては、3日かけて魚との勝負に挑み続ける老人の行動が正気の沙汰とは思えませんでした。
巨大魚1本つるのに3日かけるくらいなら、中くらいでも毎日釣った方がいいのでは?と思っちゃうんですね。

その辺は男性と女性でまた感じ方が違いそうです。
作中で老人は海を女性的な扱いしてましたが、この物事は非常に男性的。
港に戻った老人に残ったのは、巨大なカジキマグロを釣り上げた証拠である骨と尾びれ、そして少年の存在のみ。

金にならない割に、多くの網や銛など道具を失い、さらに疲労と怪我は酷い。
正に踏んだり蹴ったりだなー、なんて思っしまうんですね。
しかし、老人や少年は満足そう。
この辺は男のロマンってやつなんでしょうね。
大間のマグロ漁のイメージが近いかもしれないなーなんて思いました。


図書館で特集コーナーに並んでいたこと、読書ログで過去に課題図書になっていたこと。
それがなければこの本を読むことはなかったでしょう。
いつもこういう作品というのはキツイですが、たまにはこういう作品もいいですね。

拍手[1回]

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