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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】その他」の記事一覧

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桐原家の人々 3、4

桐原家の人々 3 恋愛統計総論/茅田砂湖
桐原さん家の似ても似つかぬ三つ子
その真実が白日のもとに晒されてようやく落ち着いたと思ったとたんロールスロイスに乗って新たなトラブルがやってきた!
『零を迎に来た』というご大層な一族とは何者か!?
なんともパワフルやたらにマイペース必笑家族コメディ新装版
桐原家の人々 4 特殊恋愛理論/茅田砂湖
両親を事故で亡くしただ一人生き残った桐原零は叔父の家に引き取られる新しい『桐原家』は少年にとり脅威に満ちた家族の暮らす家だった
苛酷な少年時代にもかかわらず絶妙なキャラクターぶりを発揮しファンの絶大なる支持をとりつけた零を描いたシリーズ最終巻
書き下ろしで登場


以前紹介した桐原家の人々の続編です。
全4巻なのでこれで終了ですね。


ドタバタホームコメディなこのシリーズ。
3巻、4巻は零ちゃんが主役といっても問題ないですね。

3巻では零ちゃんにお見合い話が持ち上がり、4巻は零ちゃんの過去が語られています。

4巻だけは毛色がかなり違います
いや、笑えるところは笑えるんですけど、零ちゃんの両親の死が発端になっているのでどうしても重めです。
あれは本当にずるいです。泣いちゃいましたよ。

3巻で登場する零ちゃんのお母さんの実家・三条家がかなり酷いので、最終的に幸せになれてよかったね零ちゃん、と。
うん、あれだけ酷い一族だとは思わなかったです。
そう考えると『桐原家』に引き取られたのは大変だったけど、とてもいいことだったんでしょうね。


結局、都と眞己の関係はどうなるんでしょうね。
意識しちゃってるのは眞己なんだけど、思いが深いというか行動を起こすのは都。
これが思春期ゆえの過ちで将来的にはそれぞれ結婚して、「あんなこともあったな」と笑い話になっても別に驚かないんですけどね。
でも、都は「兄弟ならいつかは離れなくてはならない」という言葉に反応してたぐらいだから勢い余って押し倒してもおかしくはないのかなぁ、と。

都がどこまで成長するかで話が変わってくるんだと思います。
たとえ、押し倒したとしても今の体格差なら眞己は都を押しのけることが出来るわけですよ。
でも、それが出来なくなったとしたら? 流されそうですよね。
桐原家の面々を見る限り、都も成長期が遅いだけでまだまだ成長すると思うんですよ。

都と眞己の関係、零ちゃんとお見合いしたお嬢さんのその後とか気になることは結構残っているんですが、そこは語られていません。
10年以上前の作品ですし、続編も出ていないようです。
まあ、4巻も書き下ろしってことらしいのでそれ以上出るわけがないんでしょうけど。

楽しかったです。
BLっぽいけど、けしてBLではないちょっと不思議な作品でした。

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桐原家の人々 1、2

桐原家の人々 1 恋愛遺伝子学講座/茅田砂湖
桐原眞巳(まさみ)は悩んでいた
都と猛がほっそりとしたシャム猫なら自分は黒くてごついシェパードだ
これで三つ子だなんて本当か!?
眞巳が16年間抱えてきた疑惑の渦は突如として予想をはるかに越え怒涛のごとき展開を迎えることに

あらわになった真実とは?
とてつもなくパワフル、超マイペースな家族コメディが新装登場!
桐原家の人々 2 恋愛心理学入門/茅田砂湖
月の輪熊とウサギを並べて兄弟と言い張るぐらいに無理がある桐原家の三つ子たち
事実を知らされた16年目の初夏
3人をさらなる混沌に落とし込む“妙なもの”の出現に麻亜子さんの怒りが爆発

まだ隠されてい秘密は怒涛のジャーマンスープレックスと共に炸裂する!
必笑家族コメディ新登場第二弾

数年前に古本市で手に入れた本です。
シリーズ4巻まであるんで一気に読んでしまいたかったんですが、ちょっと無理でした。


とんでもなく複雑な家庭の事情を抱えた一家の話です。
作者コメントでもちらっと語られてますが、この作品ちょっとBLっぽいです。
BLというにはぬるいんですが、冒頭からいきなりそういうシーン(夢オチですが)があるのでちょっとびっくりしました。


えっと、表向きの家族構成はこうです。
父・広美、母・豊、母方の祖母・締、年の離れた姉・麻亜子と兄・零、高校生三つ子の8人家族。
三つ子は男の子2人・眞巳と都、女の子1人・猛。
都と猛がそっくりで、雅巳1人が系統の違う顔をしているわけです。

で、あらすじにもあるとおり、眞巳は「自分は余所の子なんじゃ……」となるわけですね。
それだけだったらよくあるというか、本人たちも言葉にはしないものの気づいていたわけですからそこまで驚かないんですが、この作品はそんなもんじゃないんですよ。

本来の家族構成はこう。
父、母、祖母はまあ変わりません。
しかしここからがややこしい。
眞巳だけ血が繋がっていないと思っていたのに、実際は眞巳と猛が双子で仲間はずれは都。
都は広美と豊の子で、眞巳と猛は姉だと思っていた麻亜子の子だった。
さらに兄だと思っていた零は広美の弟の子どもだったと。

この作品、10年近く前に一度図書館で借りて読んだことあったんですが、さすがに衝撃だったんでしょうね。
本当の家族構成は覚えてました(笑)

で、真実を知り混乱をしているもののなんとか受け入れようとしているところで2巻に続きます。

2巻では眞巳と猛の父親である人物・森崎崇史とその息子・のぞみが登場します。
のぞみは養子とのことなんですが、本当の父親がね……。

こちらもきっと衝撃的だったんでしょう。なんとなく覚えていましたが、改めて読むとひどいわ、この父親。
どシリアスにならないのは桐原家がすごいんですよね。


BLに対してあまり耐性のなかった当時ならともかく、今なら色々と妄想の余地が……(笑)
この作品ホモ(というかバイ?)に対しての扱いが厳しいんですが、妄想する分には非常に楽しいだろうな、と思って読んでいました。
そういう意味では松永くんとかもちょっと気になりました。


おもしろかったです。
4巻は外伝らしいんですが、近いうちに読んでしまいたいと思います。

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東尋坊マジック

東尋坊マジック/二階堂黎人
東尋坊銃殺事件と、20年以上にもわたる猟奇犯罪。
日本各地で幾重にも交錯する謎を暴くのは――
イケメンにして博学、そしてやんちゃな名探偵・水乃サトル。

1996年、旅行代理店勤務の名探偵・水乃悟るは、部下の由加理と東尋坊で銃殺事件に遭遇。被害者は海に転落、犯人は姿をくらます。饒舌な犯罪知識が地元警察に怪しまれ、サトルは連行されてしまう。サトルが照会を求めたのは警視庁の馬田刑事。馬田は釈放されたサトルに猟奇事件への助力を求める。それは76年から日本海各地で発生、鬘や化粧を施した上で女性を惨殺するという手口だった。東尋坊事件の数日前に、第四の犠牲者が発見されたばかりだったのだ。サトルたちは第一の事件現場から検証を開始、過去と現在にまたがる事件解決に乗り出すが、猟奇的な犯行にはさらなる意図が隠されていた――。


図書館で借りてきました。
先日、「シリーズものの途中から読むのは……」とか言ってたんですが、これめっちゃシリーズものでしたね。
 

この作者さんの作品って2冊目?
以前読んだものも、シリーズものの途中だったんですが、今回私シリーズだと知らなくて。
借りてきてしまったし、ミステリーですからシリーズものとはいえ単巻でも問題ないだろうと、とりあえず読んで見ました。

読んでみた感想としては、ちょっと拍子抜けでした。
この本、ハードカバーで400ページ超とかなり分厚いんですよ。
ですが、東尋坊事件の方のトリックがそれに見合っているとは思えなくて。

400ページを読み進めて、トリックにももうちょっと力を注いでほしかったな、と。
ちょっと拍子抜けしてしまいました。
でもまあ、比較的読みやすくて400ページ読ませるだけの力はあるのでそれは良かったなと。

冥妖星事件の犯人は、なんだか唐突な気がしました。
というか、サトルの運が良すぎてご都合主義に見えてしまったんですよね。

サトルは確かに博学な名探偵です。
ですが、博学であるがゆえにミスリードにもなっているあたり、なんだかなーって感じです。

ラストの一文は他の作品を読んでいないものにはいまいちよくわかりませんねー。


読んでいる最中から気になっていたこと。
殺人事件の時効って15年ですよね?
いや、今は延長されていることは知ってますよ。でも、あらすじにもあるとおり1996年の話なのでその当時は15年だったことは確かです。
それなのに、20年前の事件云々って出てくるのであれ?と。

まあ、同一犯による連続猟奇殺人事件なので、他の時効を迎えていない事件のために捜査資料が残っているとかはわかるんですけど、捜査本部が名目だけとはいえ残っていることがすごく疑問でした。


確か、図書館に「宇宙神の不思議」はあったと思うのですが、最近見ていないので書庫にしまわれてしまったのかな?

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