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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】はやみね かおる」の記事一覧

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怪盗道化師

怪盗道化師(ピエロ)/はやみねかおる
西沢書店のおじさんは、平凡な毎日に退屈して、ある日、みんなに笑顔をあたえる怪盗になろうと決心しました。その名は怪盗道化師8ピエロ)。そしてぬすんだのは、いじめ・悪い運動神経・ビルの影etc.……。そんなもの、ぬすめるはずないと思うでしょ。けれど、怪盗道化師に不可能はない! 怪盗ルパンにあこがれたおじさんと老犬ゴロのゆかいな物語、はやみねかおるのデビュー作、ついに登場!


ちょうど目に付く位置にあったので図書館で借りてきました。
前々から読み直したいと思っていたので、ちょうど良かったです。


【第0話 道化師(ピエロ)の誕生】
【第1話 小さな依頼人】
【第2話 道化師対熱血警官】
【第3話 初恋物語】
【第4話 ゆうれい退治】
【第5話 影をぬすむ男】
【第6話 どんでのメリークリスマス】
【第7話 雪ダルマ物語】
【第8話 自転車泥棒】
【第9話 ZONBIE NIGHT】
【第10話 夢-DREAM-】
【第11話 CIRCUS,CIRCUS】
【第12話 ネズミのビックマム】
【第13話 春夏秋冬】
【第14話 魔術師とよばれた男】
【第15話 毎日が魚つり】
【第16話 花火とお月さま】
【第17話 時間よとまれ】
【第18話 最後の仕事】

が収録されています。

あらすじにもあるとおり、はやみねかおるさんのデビュー作です。
以前8といっても中学高校時代なので7、8年は前なのか……)読んだことのある作品なんですが、久々に読み直してみました。

怪盗道化師(ピエロ)こと西沢のおじさんが、みんなが笑顔になれるようにいろんなものを盗んでいく話です。
児童書だということ、1話1話が短い(多分SSレベル)ということもあり、かなりすらすら読めます。

対象年齢は「小学校上級から」となっていますが、もっと小さくても問題なく読めるんじゃないかな?と思いました。
自分で読むのは無理でも読み聞かせとかなら全然いけそうな気がします。
青い鳥文庫じゃなくてゾロリみたく、挿絵を多くと挿入した1冊にすればいいのになん て思ってしまいました。
まあ、この青い鳥文庫版は復刻版というかハードカバー版が絶版となり手に入れづらいために生まれた作品ってことらしいので、もしかしたらハードカバー版はそういうのだったのかもしれま せんね。


ハードカバー版が1990年に発売されていることを考えると、この作品が書かれたのは25年近く前のこと。
西沢のおじさんの若いころは戦争していたとかあるんですが、今の子どもにとって戦争経験者は遠い存在でしょう。
先生がゲンコツしたりとかも、体罰問題があるから今じゃ無理ですね。
それでも今も変わらず読める作品だと思います。
子どもの本離れが進んでも、ジャンプを立ち読みする小学生は消えてませんし(笑)

思っていたより楽しめました。
はやみね作品は基本、大人でも楽しめる作品が多いですが、この作品はどちからというと小さな子どもに読んで欲しい作品だと思いました。

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モナミは宇宙を終わらせる? We are not alone!

モナミは宇宙を終わらせる? We are not alone!/はやみねかおる
真野モナミ、武蔵虹北高校2年生。『ミス武蔵虹北』
本人は"武蔵虹北高校一の美少女”と勘違いしているが、本当は、"武蔵虹北高校一、ミスが多いドジっ娘"だ。
そのモナミが突然なにものかに襲われ、救いにあらわれた転校生・丸男が言い放った。
「シンクロがおきた。人類滅亡の危機だ」
シンクロとは、身近におきたことが世界の大事件になってしまうこと。
「地球外生命体が地球侵略をもくろみ、人類を滅亡させようとしている」
丸男の信じられないことは、実際に起こった事件で祥明される。
おかしな二人は、人類滅亡の危機を阻止することができるのか……?
最後まで楽しく笑わせてくれる学園サスペンス&ファンタジー!


図書館で借りてきました。
これの続編になります。


あらすじにあるとおり、地球外生命体から地球を守る話です。
シンクロの理論としては「風がふけば桶屋が儲かる」のはずなんですが、なんだか途中から微妙にかわってしまっているような?
まあ、それは前作からそうか。

ようはモナミの行動が世界規模で影響を与えてしまうと思えばOKってところでしょうか。
わかりやすい例としては、モナミがUFOの書かれた書割(ようは背景)を壊してしまったことで本物のUFOが壊れてしまったり、
地球防衛軍を結成したがために、そういう団体が登場したりするというわけです。

スケールが大きいんだか、小さいんだかよくわからない話です。
モナミの行動によって結果が変わってしまうのなら、モナミが動いて、成功させれば物事は丸く収まるってことなので、演劇部の公演を成功させようとする話ですから。


あまりおもしろいと思えないなぁというのが正直な感想です。
私自身がSF苦手だってこともあるんですけど、それだけじゃなくて。

基本的に、はやみねさんの作品は楽しんで読めるのですが、どうもこのモナミシリーズだけはダメなんですよね。
多分、モナミがボケ倒してるのがダメなんだと思います。

はやみねさんの作品には、こういうめちゃくちゃなキャラが度々登場します。
夢水シリーズの教授とか最たる例ですよね(正直、クイーンや都会トムの創也もそういう傾向はあると思ってる)。
でも、それが語り部になることは基本ないんです。
亜衣ちゃんや内人も時々ボケたりするけど、ここまで酷くはないんです。

あと、元々はやみねさんの趣味ってこともあるんでしょうけど、本当に宇宙人ネタ好きだな!と。
オタカラウォーズだけじゃなく、都会トムでもあったし。
夢水の修学旅行ネタのはあれは隕石でしたっけ?
正直、またかと思ってしまったのは否定できません(笑)

物語に集中できるまでにちょっとかかったので読むのに2時間ちかくかかったのがちょっと不満です。
はやみね作品だと1時間半もあれば読めると思ったんだけどなぁ。


というか、あとがきに燃える書店員・中村巧さんへの謝辞がない!
普通にびっくりした。毎度恒例だった気がしたんですがどうしたんだろう?
正直、本編より気になってしまいました(笑)

拍手[0回]

ぼくと未来屋の夏

ぼくと未来屋の夏/はやみねかおる
夏休み前日、髪櫛小学六年の風太は「未来を知りたくないかい?」と、見たいを百円で売る<未来屋>猫柳さんに呼び止められた。
この出会いが夏休みに嵐を呼ぶ!! 彼が勝手に決めた風太の自由研究は「神隠しの森」調査!
かくれんぼすると子供が消えると言われる恐怖の森だ。他にも町には「首なし幽霊」、「人喰い小学校」、「人魚の宝」と不気味な噂が山盛り!
二人にはどんな未来がまちうけている?


久しぶりのはやみね作品です。
前回は去年の9月。だいぶあいたなぁ。


連日の暑さに、どうせなら夏らしい話を読みたいなぁと思ってこの作品を引っ張り出しました。
私が持ってるのはノベルス版ですが、元々はミステリーランドから発売されたんですよね。
その後、シリウスでコミカライズ、そして最近(というか先月?)青い鳥文庫も発売されてます。
最近、過去作品をレーベル変えて発売してるのが非常に多くてなんか微妙な気分になります。
新刊かと思ったら読んだことあるものばかりで上げて落とされてを地でいってます。
新たな読者の獲得ばかりじゃなくて既存の読者についても考えて欲しいなぁ。
閑話休題。


物語は少年・風太が未来屋を名乗る男性・猫柳さんと出会うところから始まります。
キャラ的には、だいぶアクティブな教授といったところでしょうか。
あらすじにもあるとおり、風太と猫柳さんが神隠しの森の調査をするひと夏の物語です。

読み終わって思ったのは、はやみねさんらしいな、でした。
あとがきに「自分の好きなものを、片っ端からこの本に放り込みました」とあるんですが、正にそんな感じ。
けど、たいていいつもそんな感じなんで、いつもどおりといえばいつもどおりですね(笑)

主人公である子供と風変わりな大人。様々な不思議を論理的に解き明かしていく、という基本スタンスも変わらない。
名探偵の掟なんかもそうですよね。

「名探偵が事件を解決するのは、人を幸せにするため。間違えた推理で、だれかを不幸にするなんて言語道断だよって」(p145) 

だから、はやみねさんの作品では全ての謎が明らかになるわけじゃないんですよね。
今回の風太の自由研究にしても、「人喰い小学校」に関しては明らかにしても、「首なし幽霊」を放置していることでもわかります。
上の掟に関連してくるんですけど、たとえ真相がわかってもそれが世間に公表されるかはまた別の話なんですよね。

人魚の宝とはいったいなんだったんでしょうか。
海の藻屑となってしまいましたが、猫柳さんが風太が明らかにしようとしなかったということは碌なものじゃなかったんでしょうね。

あとがきにあった「未来屋の冬」。いつか発売されるといいなぁ。
作中作である「少年名探偵WHO」が、スピンオフとして発売されているのは知っているんですが、さすがに青い鳥文庫を買う勇気はないし、図書館でも購入する気配がないので読めないままだったりします。
さすがにそれが文庫化されるとは思いませんからこのまま未読で終わってしまいそうですが、いつか読めたらいいな。

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