忍者ブログ

(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】その他」の記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

気障でけっこうです

気障でけっこうです/小嶋陽太郎
史上最年少受賞の現役大学生作家が描く、極上の青春小説。
笑、涙、謎、友情――
大切なこと、みんな幽霊(シチサン)が教えてくれた。
第16回ボイルドエッグズ新人賞受賞作
女子高生のきよ子が公園で出会ったのは、地面に空いた穴に首までぴっちりと収まった"おじさん"だった……男は、なぜおとなしくしっぽり穴に収まっているのか!? きよ子は男を助けるために奔走するが、その途中運悪く車にはねられ病院へ。そして意識を取り戻した彼女の前に、公園で埋まっていたあの男が突然現れた。「私、死んじゃったんですよ」そう、男は幽霊となっていた!? 髪をピタッと七三に分けた、"シチサン"と名乗るどこか気弱な幽霊と、今時女子高生の奇妙な日々が始まった――。


図書館で借りてきました。
よく見ると表紙がかなりシュールですね。


ボイルドエッグ新人賞受賞作を読むのはこれが2つ目かな?
以前、読んだ『片桐酒店の副業』がかなり微妙な代物だったので、あまり期待してなかったのですが、期待以上でした。
それでもまあ、絶賛するほどではないですが。

物語は、女子高生・きよ子とおじさんが出会うところから始まります。
おじさんは寂れた公園で穴にすっぽりとはまっているんです。おじさんを助けようとしたきよ子はその途中で車にはねられてしまいます。
病院で目覚めたきよ子の前に、幽霊となったおじさんが現れるわけです。


前半はきよ子が入院中のため、病院内の描写に終始するんですが、正直だれます。
きよ子の脳内が結構ぶっとんでるので、ちょっと読みにくいし、正直なくても問題はなさそう。
(美人なお姉さん・由香さんの表現に「悩ましげな睫毛」とあって修羅?とか思ってましたが)

この手の話で一番はじめに聞くであろうことを全く気にしないのはちょっとどうなのかな?と思ってしまいました。
だって、幽霊が自分に憑りついて会話も出来るのに、名前も目的(未練)も何にも聞かないんですよ?

物語が動き出すのは、中盤になってから。
正直、キエちゃんが怖い。
他の方の感想を読むとキエちゃんかっこいいとかそういうのも見かけるんですが、私はそうは思えなかったです。
キエちゃんは初登場時こそそうでもなかったですが、だいたい怖い存在でした。


シチサンと早苗さんの恋に関しては、すごく悲しいなと思う一方でまあそんなもんだよなとも思いました。
櫻田が逃がすわけないですよね。

ラストの展開は、結構好きでした。
シチサンがやらかしたことはともかく、その後のきよ子の行動は「ああいいな」と。

この方はこれがデビュー作。
先日、図書館に行ったら2冊目「火星の話」があったので、いつか読んでみたいです。

拍手[0回]

ランチ合コン探偵

ランチ合コン探偵/水生大海(みずきひろみ)
安楽椅子探偵のニューヒロイン
謎解きも恋も昼休み一本勝負!?
美味しくてスリリングなグルメ&ラブ・ミステリー
時間有休いただいて今日も合コン言ってきます!
お相手は銀行マン。通勤の電車内で麗子を助けてくれた柴犬にの男(麗子に関心がある様子)が、同期を連れてくるという。
OLふたり組の思惑は……
阿久津麗子(彼氏募集中)の場合 それほど変な人ではないだろう。出会いは常に、幅広く
天野ゆいか(ミステリマニア)の場合 銀行……、ねえ、銀行強盗の話とかも聞けるかな


図書館で借りてきました。
初めての作家さんです。


【MENU 0】
【MENU 1 アラビアータのような刺激を】
【MENU 2 金曜日の美女はお弁当がお好き】
【MENU 3 午後二時すぎのスーパーヒーロー】
【MENU 4 帝王は地球に優しい】
【MENU 5 窓の向こうの動物園】
【MENU 6 ダイヤモンドは永遠に】

が収録されています。

あらすじにある通り、2人のOLが主役です。
ランチタイムに合コン(という名のお食事)をして、その際の話にあがったちょっとした謎を解くというものです。 連作短編なんですが、麗子とゆいかのキャラと関係性さえわかっていればまあどこから読んでも基本は問題ないと思います。


正直、ランチ合コンという発送がひどく都会的だなーと思って読んでいました。
時間有休なんて制度があるのもそうですが、ちょっとおしゃれなお食事処が次々から出てくるってのも都会っぽい。
田舎じゃこうはいかないですね。
みんな食べに行くお店は固定されているから、噂がたってしまいますし(笑)

かなりさらっと読める作品でした。
ミステリーとしてあまり期待はしない方がいいかと思います。
コージーミステリーだということを鑑みてもかなり軽め。
普段、推理しながら小説を読まない私でも2つほどオチが読めました。

まああまりミステリとしては期待していなかったこともあり、可もなく不可もなくといった感じでしょうか。
そういうライトで人死にが出ない話を読まれたい方にはおすすめです。

なんだかシリーズ化しそうですね。
続きが出たとして、図書館で見かけたら借りてもいいかな?

拍手[0回]

神様の御用人

神様の御用人/浅葉なつ
神様にだって願いはある!だから御用人は今日も行く!
 神様たちの御用を聞いて回る人間――"御用人"。ある日突然、狐神からその役目を命じられたフリーターの良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!?  特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持って内、ごく普通の"人間"が、秘めたる願いを持った神様たちにできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。モフモフの狐神・黄金とともに、良彦の神様クエストが今幕を開ける!


発売当時から気になっていた作品です。
ようやく読めました。


【語り部】
【一柱 狐と抹茶パフェ】
【二柱 名言スランプ】
【三柱 龍神の恋】
【四柱 ゆく年くる年】
【語り部】

が収録されています。

内容的にはあらすじにある通り、冴えない青年・良彦が様々な神々に関わりながら成長していく話、といったところでしょうか。
宣之言書(のりとごとのしょ)、別名御用帳に神の名が現れ、その神の御用を聞き届けていくわけですが、なんというか、妖怪ウォッチ夏目友人帳を彷彿とさせるようなお話でした。

御用帳が登場した時に思わず「友人帳じゃん」とか思ってしまいました。
それならば、方位神である狐の姿をした黄金はニャンコ先生やジバニャンの位置なのかな?とかまで考えてしまいましたよ(笑)

この作品が妖怪ウォッチや夏目と違うのは相手取るのが神であり、神が人間側の要望を叶えてくれるわけではないというところでしょうか。

それでもまあ、この作品に登場する神様はエラく人間臭いので、その限りではないというのも本当のことです。
【四柱】の年神なんて、見た目近所のおっちゃんだったらしいじゃないですか。わかるか!って感じですよね。
ついでに【二柱】に登場する一言主は見た目中学生でゲーマーということ、ちょうど金ロでやってたこともあり脳内イメージ・サマーウォーズのカズマくんです(笑)
良彦とオンラインゲームやる友達になったのでこれからも名前だけならちょこちょこ登場しそうな気もします。


お話的には可もなく不可もなくだったのですが、夏目も妖怪ウォッチも嫌いじゃない身からすると設定が好みでした。
とりあえず、3巻までは購入してあるので近いうちに続きを読んでしまいたいと思います。

拍手[1回]

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ad


ランキング



ブログランキング・にほんブログ村へ

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

プロフィール

HN:
柊木かなめ
性別:
女性
職業:
北海道のド田舎に住む会社員
趣味:
読書
自己紹介:
隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
ツイッターやってます

何かあればこちらから→お問い合わせ

※当ブログはamazonアソシエイト並びにGoogleアドセンスを利用しています。
詳しくはこちら

ブログ村ランキング

広告

マクロミルへ登録 忍者AdMax

アーカイブ

Copyright ©  -- (腐)的感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]

PR