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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】その他」の記事一覧

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RANMARU

RANMARU (YA!フロンティア)RANMARU/伊丹由宇
超人的な能力を持つ、緑竜族の若き首領・蘭丸は、初めて知る「普通の学園生活」を謳歌していた。しかし黒鬼族・闇太郎の転入によって学園は恐怖に震えはじめる。
学園の平和を守るため、蘭丸の命をかけた戦いがはじまる!


懲りずにまたYA!フロンティアレーベルのものを借りてきました。
しかしながら今回もまた残念な感じですごいテンションがさがりました。

でもまだベテラン作家の作品が残っているのでまた懲りずに借りてきますよ!


主人公は緑竜族の首領である13歳の少年・蘭丸。
緑竜族と対立する一族・黒鬼族にも若き首領がいて、それは蘭丸と同じ日に生まれた巨漢の13歳・闇太郎。

このふたりを頭にすえての戦いを描かれています。


もうなんというか、読んでいる最中から白けてしまって。
まったくおもしろいと思えませんでした。

設定だけ見るとそれなりに面白そうなんですが、何もかもしょぼく感じてしまって楽しめませんでした。


この作品、擬音がかなり多いんですが、それが何をいいたいのかまったくわかりませんでした。
いくつか例をあげてみますが、これで理解できる人がいるのか甚だ疑問です。

結構序盤の一文です。
大きな入道雲から、いきなり、“ドギャギャギャーン!”と、強烈な豪雨が襲い、雷鳴がとどろいた。

主人公が親友に裏切られたと思ったところ。
“クイーンッ!”
蘭丸の心を引き裂くような悲しみが襲った。


直後のその親友の行動。
「グッ、グッ! グオーッ、ググオーッ、グググオーッ!」
天にとどかんばかりに、一時間以上も号泣したことを、蘭丸が知るはずもなかった。


もちろんノックの音(コンコン)など普通の擬音もありましたが、上記のような奇抜な擬音が多くて。
想像するのも難しかったです。

主人公と親友がつまらないギャグをいうシーンも多いのですが、本当にレベルが低くて。
そういう設定だとはいえ、考えないとギャグだったということもわからないレベルなので、本当にしらけてしまいました。


最後の展開には少し驚きましたが、なんとなく納得できなくて。
挿絵は緑風(長老っぽいの)の最期を描いたものが一番好きでした。
あれが一番雰囲気あります。

多分この作者さんの作品を見つけてももう読まないと思います。

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安吾探偵控

安吾探偵控 (創元クライム・クラブ)安吾探偵控/野崎六助
 下宿屋の主人から家出娘の捜索を頼まれた坂口安吾は、行方を探すうち殺人事件に遭遇する。殺害されたのは酒造業を営む紅家の婿養子で、現場は雪に囲まれ、一種の密室状況を呈していた。
“お家さん”と呼ばれる寝たきりの老婆と個性的な三姉妹が暮らす、十何代も続く女系一族で勃発した奇怪な連続殺人。犯人は一族の者か、酒蔵に集う杜氏か。凶行前に現れた片腕の男の正体は。国税庁の役人の事故死は紅家の惨劇と関係あるのか。
 雪降り積もる戦前の京都を舞台に、坂口安吾と鉄管小僧が謎に挑む。著者が新境地を拓いた意欲的な長編本格推理。


図書館で借りてきました。
実在した作家・坂口安吾が京都に滞在していたときに事件に関わっていて、探偵役をこなしていたという設定で描かれた物語です。

趣としてはちょっと変わっていて。
京都を訪れた筆者がたまたま出会った老人から過去に起きた事件についての詳細を聞き、それを物語風に書き起こしたという体裁になっています。
その老人というのはあらすじにも登場する鉄管小僧で。助手というかワトソン役をこなしていた人物なんですね。


正直、読むのが非常につらかったです。というか疲れました。
とにかく読むのに時間がかかりました。
ページ数は360ページほどですからそこまで長い訳ではありません。
文字が小さめではありますから、その分、文量が多いということはあるんでしょうけど、それにしてもまさか5時間以上かかるとは思いませんでした。


物語はたんたんと進んでいく印象を受けました。
最終的に事件が解決するものの、探偵役が自主を促すわけでもなく、警察に犯人を告げるわけでもなく終わります。
それでいいのか?と思わなくもないのですが、事件自体が60年以上前に起きたことであるという前提があるのでそこまで気になりはしませんでした。
時効はとっくに成立しているし、登場人物の中で一番若かった小僧ですら80歳手前。
関係者の多くは亡くなっているでしょうし、今更感しかないですからね。


きっと、坂口安吾に詳しい人なら楽しめたのではないかと思います。
坂口安吾を知らず、ちらりとWikipediaで概要を読んだ程度の私でも「ああこれはあのことなんだな」とか「この時期にはこうだったからこうなのか」みたいなことを感じ取ることが出来たので、詳しい方ならもっと細かなところにも気づけたのではないでしょうか。

酒造りに関してはそういやもやしもんでやってたなーと思うことがちらほら。
馬鹿高い税金の話とか。精米がどうのとかそういうの。

正直、正月休みの暇なときだったから読みましたが、これがただの休日ならきっと途中で読むのをあきらめていたと思います。
そして全然関係ない軽い本を読んでいたのではないかなと思います。

この作品、シリーズ化しているようですが、多分相当気が向いたときでもないと読まないと思います。
というか図書館に続編があった気がしませんし。

明日はもっと軽い作品を読もうと思います。

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アート少女 根岸節子とゆかいな仲間たち

アート少女―根岸節子とゆかいな仲間たち (TEENS’ ENTERTAINMENT)アート少女 根岸節子とゆかいな仲間たち/花形みつる
実力派の三年生が卒業して、美術部の部長になった節子。
残ったのは、超個性的な面々ばかり。
しかも、校長に目をつけられ、次々に難題をつきつけられて……。
でも、あきらめないヤツは強いのだ。
つき進め、根岸節子と、その仲間たち!


図書館で借りてきました。
ちょっと前に本屋でポプラ文庫版をみかけて気になっていたのです。

読み終わってから知ったのですが、この話は『Fragile―こわれもの』に収録されているアート少女という短編の続編だそうです。
でも前作を読まなくても十分楽しめました。


校長が学校を進学校化したいらしく、その補習授業の専用教室を作るために、部員が少なく実績をもつ生徒が卒業してしまった美術部を明け渡すように要求したのです。
それに抵抗したものの部室はとりあげられ、さすらっているという状況。

部費もないのに、廃部にしないためには県大会で賞をとらなければいけなくなって。

その作成費を作るために、商店街のシャッターに絵を描いたりします。


読んでいて「もういい加減諦めればいいのに」と思うくらい次から次へと試練が襲い掛かってきます。
校長が美術部を目の敵にしすぎていて本当に何があったんだ、と言いたくなってしまいました。
それだけ前作でやらかしたことがひどかったのか……。ちょっと気になってきました。

というか普通、美術部の部室って美術室だと思うんですが、違うのかな?
少なくとも私の通ってきた学校では美術部=美術室だったのですが。
美術室のない学校ってあるんだろうか……。


モジリアニこと顧問の先生が登場するのですが、この先生が最初、美術部員たちに対して非干渉というか。
放置気味なんですね。
で、この手の部活モノのこういう教師ってたいてい後から「なんで顧問に知らせずそんなことを!」とか言ってくるじゃないですか。
少年少女飛行倶楽部ビートキッズとか)
なので、モジリアニが開き直ったときにちょっと嬉しかったです。

そして、みんなで作った作品が大賞を取るということはありませんでした。
それでも、最終的には校長に美術部の存続を認めさせることが出来たのはよかったです。
校長みたいなああいう大人にはああいう方法で攻めるのが一番早いのは確かだと思いますよ。
でもさぁ、「クラブ活動への加入率が90%超」っていうのは途中で半強制したからだろうと突っ込みたくなってしまいました。


続編が読んでみたいなと思いました。
恋の行方だとか、進路問題だとか青木クンの成長っぷりだとか。
また無理難題が突きつけられても彼女たちなら乗り越えられるんじゃないかな。

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