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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】その他」の記事一覧

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国語、数学、理科、漂流

国語、数学、理科、漂流/青柳碧人
勉強すると、余裕が生まれる!
漂流したって大丈夫。
中学三年生の夏合宿で島にやってきたJSS進学塾の面々。
勉強漬けの3泊4日のはずが、不穏な空気が流れ出し…
ついには行方不明者が!
『国語、数学、理科、誘拐』に続く、愛と感動の塾ミステリー第二弾!


図書館で借りてきました。
ちょうど三年前に読んだ国語、数学、理科、誘拐の続編?というかシリーズになります。


今回はタイトルからしてわかるとおり、漂流します。
漂流って聞くと十五少年漂流記とか無人惑星サヴァイヴとか渚にてとかガチモンの漂流を想像してしまったので、この作品の漂流はちょっと物足りなかったです(笑)
まあ、今思うと上で上げてるような作品の漂流は漂流というより遭難なんですよね。
そして、この作品の作風からしてさすがにガチの遭難はないのはちょっと考えればわかっただろうに、と過去の自分がバカだったなと思います。

さて、本編。
塾長の知り合いが宿をやっている島で合宿をすることになります。
そこでみっちり勉強をするわけですが、息抜きとでもいいましょうか。
『科目クエスチョン』という各教科の問題あるいはクイズを出題され、それも考えていくうちに何やら巻き込まれていくことになります。

この『科目クエスチョン』は前作のように読者にも出題されるので我こそはって人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
数学はちょっと無理がありますが、理科、社会、英語あたりは読者でも解くことができますので。
(かくいう私も理科のひっかけ、社会はわかりました。英語は……英文が出された時点で読むのをあきらめました)

このシリーズって、一般書籍から発売されているんですが、やっぱり対象年齢YAだと思うんですよね。
どうして、一般書籍から出してるのかなぁと。
せめて文庫でいきなりだしてくれた方が若い子、手に取りやすいと思うんですけどね。
まあ、いいや。

ちなみに、このシリーズで社会科(というか地理担当)塾講師として登場する西川麻子を主人公に据えた西川麻子は地理が好き。シリーズなんてものもあるようです。
でも、図書館にないので読む機会はやってこないかなー。
浜村渚の計算ノートシリーズは図書館にあるのでそちらを先に読むことになりそうです。

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終焉のコドク

終焉のコドク/百舌巌
某国で致死性ウイルスのパンデミックが起こり、それはやがて引き籠りの青年、栗林友康の住む街にまで広まった。患者は無制限に増え続け、街は支社であふれていく。しかし、悪夢はそれで終わりではなかった。ウイルスで亡くなったはずの遺体が突如動き出し、人間に噛みつき始めたのだ。強靭な力を持ち、無差別に人を襲うゾンビは「不死者」と呼ばれるようになる。街では避難場所や食料の奪い合いが始まり、生き残りをかけたサバイバルへと変容した。友康は隣家に住んでいる中学生の少女、日下部空海とともに、安全は場所を目指して避難することを決める。襲い来る不死者を掃除のラバーカップでなぎ払い、息を殺して路地裏を駆け抜ける。明日の生き延びるために、二人は知恵と工夫と日用品で戦い続けていく――。


本が好き!さんを通じて作者さんから頂戴しました。ありがとうございます。
これ、主婦の友社からの発売なんですが、主婦の友ってこういう本も出しているんですね。


あらすじにある通り、ゾンビもの。
作中では不死者と呼ばれていますが、ある日インフルエンザやエボラ出血熱にも似た奇病が発生し、多くの死者が出てしまいます。
けれど、自体はそれでは終わりません。その死者たちが起き上がり、生者に噛みつきどんどん仲間を増やしていくという世界規模でのパンデミックが起こります。

そうなれば、インフラはめちゃくちゃになり食料をはじめとしたものが不足し、引き籠りの青年・友康も外に出ることを余儀なくされてしまいます。
不死者の群れから隠れつつ、どうにかこうにか生き延びていく様が描かれています。

はじめ、友康は自分さえどうにかなればいいと思っているのですが、途中で隣家の幼なじみの妹である中学生の空海(くみ・作中ではくーかと呼ばれています)と遭遇し、くーかを守るため成長していきます。

読み終わってまずはじめに思ったのは「え、これで終わり?」でした。
なんともまあ、すごく中途半端なところで終わっているのです。
ニュアンスとしては「俺たちの旅はまだまだ続く!」みたいな。ジャンプの打ち切りを想像してもらえれば近いかもしれない。

すごく気になったので、ちょっと調べてみました。
この小説って元々小説家になろう!で投稿されていたものなんですね。
それに大幅な加筆修正を加えて出版されたそう。で、Amazonのレビューを見るとどうやらWeb版とはだいぶ違うものになっているようです。
作者のツイートからして、もしかしてWeb版にはくーかは存在すらしてないのかも?というレベル。
うーんこれはちょっと読んでみたいかも。


他に作中でちょっと気になったこと。
途中で友康の同級生の女性・英子が登場します。
英子はいわゆるヤンママで、ニュースを見ないってのはまだわかるんですよ。
だけど、そういう人ってSNSとかで情報得るんじゃないかな?と。
そういうことをしてる様子がないので、ちょっと調べてみました。
なろうの発表が2014年。
しかしながら総理大臣が大泉だったり(多分小泉総理をイメージ。在任期間は2001~2006年)、粉ミルクに化学薬品が混入されていた事件(2008年)に触れられていたりするので執筆自体は結構昔からしていたのかな?と。
それであればちょっと納得。

中々面白かったです。
ゲームや映画なんかでは、簡単に銃火器が手に入り、主人公たちはそれらを簡単に扱ってゾンビたちをなぎはらっていきます。
でも、実際はそうはいきません。そういうリアルさと不死者の存在という非リアルさがうまく交わった作品だと思います。

あと、タイトルを拝見した時から、「コドク」部分がカタカナなのは「孤独」ではなく「蠱毒」の意味が隠されているからでは?と思っていたのですが、そういうわけでもなさそう。
ちょっと残念。

続編があるのかわかりませんが、とりあえずWeb版読んできます。

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麻布ハレー

麻布ハレー/松久敦+田中渉
1910年、麻布天文台。
ハレー彗星が地球へ回帰したその年、僕はかけがえのない女性に出会った。
そして交わした、ふたりだけのかたい約束。
それを解くのは、76年後の秘密の言葉。
「星が綺麗ですね」
ひとりの青年の恋と成長が、ハレー彗星の回帰とシンクロしていく、ちょっと不思議な物語。


本が好き!さんを通じて誠文堂新光社さんからご恵贈いただきました。


76年に一度、地球へ近づくハレー彗星。
そのハレー彗星が近づいた1910年の麻布天文台と1986年の早池峰を舞台にした物語です。

この方々の小説を読むのは、天国の本屋以来です。
それもまあ、映画が話題になってしばらくしたあとに読んだので10年以上前の話かな?
正直内容はあんまり覚えてません(笑)
ただなんとなくの雰囲気――優しい物語だったことは覚えています。

今回も全体的にそんな感じ。
ハレー彗星をモチーフに、青年の恋とちょっと不思議な出来事が描かれています。
ちょっと消化不良な気もしないでもないのですが、さらりと読める物語です。
222ページとページ数的にもそこまで長いお話じゃないのもさらりと読める要因のひとつですね。
私、実は恋愛小説とか苦手というかまず読まないんですが、そんな私でも問題なく読めました。
恋愛というには肉欲的なものが薄く、精神的なつながりに重きが置かれているからなのかな?なんて考えていました。

作中で登場する人物名にうん?となったので気になって調べてみたら、実在する人物をモデルにしたキャラクターが多く登場しているようです。
私あんまり文学者だとか詳しくないので、数人しかわかりませんでした。
誰が誰か調べながら読むのも面白いかもしれません。


次にハレー彗星がやってくるのは2062年。45年後です。
その時の私は、結構な年です。作中でも語られていましたが、ハレー彗星を見れるのはほとんどの人が一生に一度。
ぜひとも見てみたいものです。

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