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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】その他」の記事一覧

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幽霊弁護士・桜井結人の事件ファイル2

幽霊弁護士・桜井結人の事件ファイル2/望月もらん
幽体になってもマイペースな日向陽一の法律事務所を継ぎ、彼の相棒になった桜沢結人。"視える"体質を見込まれ、幽霊まで弁護する日々。そんな結人は、子供ばかりを狙う連続「魂抜き」事件をめぐり、重要な証人である、幽霊の少年・翼と出会う。けれど、事件を捜査する後輩弁護士・来栖澪は、翼こそが事件の犯人だと言い…!? 「依頼人が無実を主張している異常、信じるのは弁護士の務めだ新感覚・怪奇ミステリ、続刊登場!


先日、購入していたんですがようやく読めました。
これの続編になります。


前巻の終わりが終わりだっただけに、今回購入するか実は迷っていました。
他の方のレビューを見ても、やっぱり最後に難色を示している人いましたね。
私もあれはないわー、って思って読んでましたから。


そういう意味では今回はそこまで無茶な展開はないのであまりそういうことに気にせず読めました。

今回のメインとなるのは、来栖になります。
来栖の過去だとかが若干明らかになってます。

が、相変わらず大本の謎は謎のままなんですよね。
今回の事件を起こした人物は裁かれることになりました。

手段はまあいいんです。元々似たような技術があるわけですし。
前回の騒動もまたそれですからね。

けれど、その事件を起こした目的が相変わらず不明。
子供たちの魂を抜いて、その魂は閉じ込めてしまう。抜け殻になった体には「天使」を埋め込んだってことらしいんですが……。
天使って何よってのもそうだし、何より動機がわからん。


今回、結人の父親が登場してるんですが、この人は王城法律事務所の弁護士なんですね。
霊能力の有無が血に関係してくるかは不明ですが、この人は霊界の事に関して知っているのか。それとも知らずに自分の正義のために戦っているのか。
それによってここからの展開が革ってきそうです。


法廷での描写より証拠集めの描写が多く描かれているためか、やっぱり逆転裁判のイメージが離れませんでした。
ほら、逆転裁判もそんな感じじゃないですか。足で矛盾となる証拠品を集め、法廷で突きつけて無実をつかみ取る感じ。


次巻の予定についてのは特に記載されていません。
作者あとがきに「またお会いできることを」ってあるんですが、これだけじゃなんともいえないかなー。
ぶっちゃけ、次巻が刊行されなくても驚かないかもしれないです。
とりあえず続きが出たら購入すると思います。

拍手[1回]

国語、数学、理科、誘拐

国語、数学 、理科、誘拐/青柳碧人
勉強すると、人に優しくできるんだって。
進学塾に通う小学6年の女子が誘拐された。
犯人の要求は、なんと身代金5千円!
しかもすべて1円玉で用意せよ、って……。
5人の講師は、少女を、塾を、救えるのか!?
『浜村渚の計算ノート』シリーズの著者がおくる、愛と感動の塾ミステリー!


図書館で借りてきました。
はじめて読む作家さんですが、あおやぎあいとさんの読むようです。


タイトルに惹かれて借りてきました。
帯に書かれているあらすじが、あまりにも不思議で思わず手にとっていました。

読んでみた感想としては、まあ普通。
一般書籍コーナーにありましたが、内容的にはYAですね。
ジュブナイルでもいいかな?とも思いましたが、ジュブナイルにしてはページ数が多いし、途中出てくる問題がちょっと難しそうなので。


あらすじにもある通り、塾のアルバイト講師たちが不可解な誘拐犯に振り回される話なんですが、こういう話は嫌いじゃありません。

はやみねさんに通じるものがあるかな。
はやみねさんの描く作品では殺人は扱いません。そして名探偵の仕事は「みんなが幸せになるように謎をとく」存在として描かれるんですね。
だから、はやみねさんの作品では全てがきちんと語られないことがあるんですよ。
(そして五人がいなくなるとか、ぼくと未来屋の夏 がわかりやすいですね)
この作品もそういう「優しい嘘」が描かれています。


物語の中心に登場するJSS進学塾。
私は塾通いとかしたことないんですが、こんな塾なら行ってみたいと思いました。
確かに嫌々勉強するより、楽しみながら勉強する方が身に付くし、応用も出来るんでしょう。
理屈ではわかります。でも、それを実践するというのはとても難しいですからね。
(というか、こういう学習方法を塾ではなく、学校で行うのが一番いいんでしょうが、難しいでしょうね)


犯人に関しては、文章内ではなくそれ以外の要素で半ばネタバレしてるんですよね。
表紙と登場人物紹介を見てから読み進めるとかなり序盤で「あれ?」ってなってしまいました。

ミステリーではないのかもしれませんが、そういうの考慮してくれてもいいんじゃないのかな、なんて思ってしまいました。

あとちょっと気になったことが1つ。
作中に脅迫歌(?)を琴風ナゴミというボーカロイドに歌わせてるんです。
これ創作ですかね? ちょっと調べてみたんですが、ボーカロイドって派生キャラがやたら多くていまいちわかりませんでした。
正直、ボーカロイドじゃなくてUTAUだったら数が多すぎてお手上げです(笑)

というかですね、UTAUならともかくボーカロイドって結構高いんですけど、作者はその辺わかってるのかな、と。
安いのでも1万は軽く超えてるぽいんですよ。ひょいひょい使っていいんだろうか?なんて思ってしまいました。

拍手[2回]

幻の怪魚釣り騒動記

幻の怪魚釣り騒動記/中村淳
謎の怪魚を狙え!
それは退屈な高校生活に投じられた小さな出来事であったが、怪魚がくれた興奮は何よりも少年たちの心をめざめさせた。


図書館で借りてきました。
タイトルからしてなんとなく少年の心がくすぐられます(笑)


内容としては、とある男子高校生2人が怪魚釣りをしに湖に向かい、そこで怪魚や大人たちと触れ合ううちに大人になるという話。

タイトルの印象からして学生4人くらいでもっとワイワイガヤガヤしながら物語が進むかと思ったんですが、思っていたより違いました。

あらすじ込みでも170ページもない薄い本なのでさらりと読めるだろうと思っていたんですが、妙に物語に入り込めず無駄に時間がかかってしまいました。


巻末の著者略歴に「自らの体験を小説という表現方法で、少年たちや少年の心を失わない男たちにむけ発信し続けている」とあるんですが、まさにその通りだなぁ、というのが読み終わった正直な感想です。

青春小説めいた話ではありますが、これは男性向けの作品です。
エロいシーンがあるとかそういう意味ではないですよ?
ただ単純に少年たちやマスターの思考回路が、どうも女である私には理解しきれないというか。

ラストの描写を見るだけでもわかるかな。
少年たちは自分たちが怪魚を釣り上げたことを自分たちの中だけで隠し「支えてくれる密かなもの」にし、
マスターも少年たちが怪魚を釣り上げることを予見しておきながら何も言わない。
けれど(心配したってのも確かにあるんでしょうが)、女であるナツミだけが釣果を聞いているんですね。

それがすごく暗示っぽいなぁ、と。

以前読んだ老人と海ほどではありませんが、感情移入しきれなかったというのが正直なところです。


「おまえの男を支えてくれる何かを密かに見つけることだろ」
「人の目にさらされれば、寄ってたかって一瞬にして濁されて輝きを失う」(p126)

マスターが敬介にいった言葉ですが、これは深いなぁ、と。
そしてそれを表現できるのは小説ならではなんでしょうね。

この方の作品はもうちょっと読んでみたいなと思いました。
女である私にとってどこまで共感して読めるかは疑問ですが、文体的には読みやすいので時たま読むくらいなら大丈夫かな、と思います。

今度図書館で見かけたら手に取るくらいはしたいと思います。

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