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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】その他」の記事一覧

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神様の値段 戦力外捜査官2

神様の値段 戦力外捜査官2/似鳥鶏
捜査一課の凸凹コンビ、再び登場!
カルト団体がたくらむ"ハルマゲドン"……。
妹を人質にとられた設楽刑事と、推理だけは超一流のドジっ娘メガネ美少女警部・海月千波は、首都に忍び寄る最悪の無差別テロを防ぐことができるのか!?


図書館で借りてきました。
武井咲さんとEXILEのTAKAHIROさんが主演のドラマ原作本ですね。
まあ、私はドラマ見てないんですけど(笑)


これの続編になります。
今回、2人が相手取るのは宗教団体です。
読み終わった感想としてはご都合主義なら全部それで通せばいいのに、でした。

ハルマゲドンの正体はバイオハザードっていっていいのかな。
私詳しくないんでよくわかりませんが、細菌テロとかそういうのに該当するんだと思います。

そのテロへの対応がすごかったんですよ。
疾走感あふれるというか皆が皆自分に出来ることを精いっぱいやったことで犠牲者を最小限に抑えることが出来るわけですね。

それだけに、設楽さんの妹さん・未来ちゃんの身に降りかかったことがすごく納得いかない。
ヤバい宗教にはまってしまった彼女がある程度痛い目見るのは仕方ないといえるでしょう。
でも、あの出来事は必要だったのでしょうか。私は絶対いらなかったと思うんですよ。
ぎりぎりで助けに来てくれるか、色々と不信に思っていたから自分で逃げてくれるかと思っていただけに最後まで致してしまうとは思わなかった……。

あれはダメだろ。
彼女の盲信具合にもひくし、知識がなさすぎるから後処理とか全くちゃんとしていると思えないんです。
たとえ続編が出たとして彼女が妊娠とかしてたらもうこの作品読まないわ。


作中で震災時やオウム真理教の事件の教訓をいかしてどうのと語られてますが、正直私オウム事件の詳細って知らないんですよね。
ぶっちゃけ、オウムより何故か阪神淡路大震災の方が記憶に残ってますが、それもひどい地震があった程度の認識。
まあ、当時幼稚園卒園するかしないかくらいの年ですからね。
覚えてないのも仕方ないんでしょうけど。
最後の指名手配犯が捕まって裁判が行われているような時期ですから話題としてはよかったのかも。


未来ちゃんの出来事がなければそれなりに楽しめただけにそれが残念でした。
ただ、ページ数の割に内容があまり……。
この作品、キャラクター小説めいた印象が強いので短編にした方がいいんじゃないかな、なんて思って島ました。

3巻が出るとして図書館で買ったら読もうと思います。
彼女が妊娠していないことを祈ります。

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100万回生きたねこ&おじさんのかさ

100万回生きたねこ/佐野洋子
おじさんのかさ/佐野洋子


図書館で借りてきました。
絵本を紹介するのははじめてですね。


有名な作品である「100万回」ですが、読んだことあるようなないような?といったレベルの記憶しかなかったんです。
我が家にこういう絵本ってあまりなかったんですよね。

先日、妹と話していてこの作品の話になったので思わず借りてしまいました。
「おじさんのかさ」は、「100万回」の隣においてあったんですが、懐かしさのあまり借りてしまいました。
同じ作者さんだったんですね。知らなかったです。


まずは、「100万回」。
100万回生きて死んだトラネコが愛するということを知り、死ぬ話。
正直、これは子供向けじゃないよな、というのが正直な感想。
100万回生きる云々というのはつまり輪廻転生。生まれ変わりの概念を子供に説明するのは難しいし、たんたんと描かれるネコの死にざまもちょっとグロイ。
サーカスで真っ二つとか、女の子のおんぶひもでぐったりとかそういうの。
これは読み聞かせる大人を対象に描かれてるんだろうなぁ。

白猫を見送ったトラネコは、とうとう転生することなく永遠の眠りにつくわけです。
それはいったいなぜなんだろう?と。
愛することを知ったから転生しなかったんでしょうが、逆になぜトラネコは今まで100万回も転生しつづけたんでしょう?
ちょっと他の人の見解を聞いてみたいです。


次は「おじさんのかさ」。 この作品って私が小学校1年生のときの教科書に載っていた作品なんです。
めちゃくちゃ懐かしかったんですが、だいたい記憶にある通りでした。

おじさんは傘が大好きすぎて雨が降っても傘を使わないという変わった人。
そんなおじさんが子供の言葉に影響されて傘を使うようになるというお話。

「100万回」と比べるととても子供向け。読んでいてほほえましい気分になる話でした。
こちらもなぜおじさんはそこまで傘を大事にしていたのだろう?とか疑問点はあるんですが、こちらはそこまで深読みしなくていいかな、と思いました。


今回、このブログで初めて絵本を紹介したんですがたまにはこういうのもいいですね。

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みずうみの歌

みずうみの歌/ほしおさなえ
大切なものがどうか見つかりますように。
水没した町に秘められた少年の過去

「すべてはあの町から始まったのよね」
母が最期に残した言葉の真意を知るため、独りきりになった少年は母の故郷を訪れる。
手がかりは古いモノクロフィルムと未完の小説。
町は徐々に陥没がすすんでいて、一部が大きな湖に飲み込まれていた。
湖底に残された“思い出の品”を回収する男性・モグリに出会った少年は、しなやかに泳ぐ姿から"サカナ"と名付けられ、彼の仕事を手伝うことに。
そのモグリもまた、過去にある秘密を抱えていた。
サカナは、聞けなかった母の想いと顔を知らない父の秘密に近づいていく。


図書館で借りてきました。
タイトルと表紙のイラストに惹かれて手にとったんですが、あらすじだけだと表紙の少女が謎ですね。


物語は母を亡くした少年が遺品の中から一冊の雑誌を見つけることから始まります。
その中に『ピルグリム』という写真と小説の合作という一風変わった作品があるんですが、その間にモノクロフィルムを見つけるんです。
フィルムを現像に出した少年はそこに母の姿を見つけ、撮影場所を探しに、母の過去を知るために母の故郷へと向かいます。

母の故郷であるその町は地盤沈下の影響か土地が陥没し、どこからか水が流れ込み半ば湖に沈んでいました。
そこで湖から物を引き上げる「モグリ」と出会い、「サカナ」と名付けられ仕事を手伝うようになるというのが前段階ですね。

母の過去を追い、写真に写る少年の存在を追ううちにサカナは
歌手になることを夢見る少女・芽衣や、
芽衣の友人・朋子とその兄・亮平と知り合いどんどん核心に近づいていきます。

ジャンルとしては何になるのでしょうか。
幻想的ではあるけれど、ファンタジーというわけではない。
青春ものといったほうが近い気がしますが、それもまた違う気がするんですよ。うーん難しい。


作中、ラスト間近になるまでサカナもモグリも本名が語られません。
それゆえに簡単なはずの物語がごちゃごちゃしているように見えてしまいます。

けれど、初対面のころにお互いの名を名乗っていたらモグリはさっさと町を去り謎は謎のまま、サカナの胸のうちにしこりを残していたんでしょうね。
そういう意味では最後までごちゃごちゃしてたのは逆に良かったんでしょうね。


作中作である『ピルグリム』。
いわゆるSFファンタジーになるのかな?
作中では設定とあらすじ程度しか語られないんですが、結構面白そうだったんでちょっと読んでみたかったです。
でも、読み進めていくうちになんかいいやってなってしまいました。

実はこの『ピルグリム』、作中でも最終回は謎のままなんです。
いろいろあって雑誌で連載されていた最終話前話までと続編の内容しかわからないんです。
最終回は作者のみ知る、って状況だったんですが作者があまりにも酷かったので冷めてしまったというか。
そんな感じ。


ラストで、自分の進むべき道を見失っていた少年・サカナが望として生きて自分の道を探し始めるというところで終わっています。
芽衣や朋子の進む道もとても平坦とはいえない道ですが一歩一歩進んでいくんだろうな、と思わされる作品でした。


おもしろかったです。
ちょっと物語に入り込むまで時間がかかってしまったんですが、一度入り込んだらするする読める感じ。
初めて読む作家さんだったんですが、あたりでした(笑)
今度図書館にいったらこの作者さんの別の作品を探してみたいと思います。

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