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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】その他」の記事一覧

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ドアの向こう側

ドアの向こう側ドアの向こう側/二階堂黎人
ライセンスを持たない孤独名私立探偵――渋柿信介。
次々と舞い込む難事件を、大胆な行動力と子供らしからぬ推理力で粛々と解決していく。
そこはかとなくハードボイルド感ただよう人気シリーズの第三弾。


図書館で借りてきました。
シリーズものの第3弾とのことなんですが、短編連作というか1つの話で完結しているなので、この巻から読んでもそう問題はなさそうです。


主人公で探偵役をつとめるのは柿崎信介――通称・シンちゃん。
若干6歳の幼稚園児です。
で、この少年がすごい。
めちゃくちゃハードボイルドな探偵なんです。
銀魂のハードボイルドとは比べものにならん。
あれはただ「カミュ」って言いたいだけだから(笑)


【B型の女】
【長く冷たい冬】
【かたい頬】
【ドアの向こう側】


の4編が収録されています。けっこうすらすら読めてしまいますが、ボリュームはそれなりにあるので、充分楽しめます。

柴田よしきさんの猫探偵正太郎シリーズにも驚きましたが、この園児探偵というのもある意味すごいですよね。
ちゃんと矛盾点だとか証拠だとかそういうことを見つけて推理するのですからすごいです。

橋渡しをしてくれる猫探偵でいうおやじさんの役はシンちゃんの母親であるルル子がつとめます。
血のつながった親子だからこそ、少ない言葉でも意志疎通ができるってことらしいです。
そして、シンちゃんの父親が刑事であるってことも大きいですね。


読んでいて非常に懐かしかったです。
時事ネタというか子ども向け番組がいくつか作中で言及されていて、「あの時代かぁ」と。
冒頭での仮面ライダー555、テニスの王子様、さらにはガオレンジャーにアバレンジャー、探偵学園Qやセーラームーンもあったかな?
ポケモンやウルトラマンシリーズは長寿すぎていつごろとはいえませんけどね。
時代的にセーラームーンには一瞬首を傾げてしまったのですが(セーラームーンのアニメは15年ちょっと前、他の作品は10年前程度)、実写ドラマが放送された時期がそれくらいでしたっけ?
見てなかったので詳しくはわかりませんが、たぶん、そういうことなんでしょうね。


事件の内容はしっかり大人向けです。
表題作である最後の「ドアの向こう側」なんて、子どもが理解するにはちょっと残酷な気がしました。

ハードボイルドとしてはそれでいいのかもしれませんけど、幼稚園児が関わるにはちょっとなぁ、と。
あと、うさぎって結構高いですよね?
1万で買えないんじゃ……。


おもしろかったです。
しっかりハードボイルドしつつも母親には逆らえず、チョコレートやケーキを我慢するシンちゃんがかわいかったです(笑)

今度第1巻と第2巻も図書館で探してみようと思います。

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幻想郵便局

幻想郵便局幻想郵便局/堀川アサコ
山の上、ぽつんと現れた賑やかな郵便局。
「これは魔法の鼎なのです」
「大奥様がくるわよ――っ!」
「物に尊敬語を使うな!」
「バイバイ、おにーちゃん」
アルバイトをはじめたアズサ。
得意なことは、“探し物”。
「ここから冥界に行くのよぉ」
「あたしを、殺すなんて」
「殺人という負債はなかったわよ」
「狗山比売は、登天郵便局の宿敵なのです」
平穏な日々が徐々に翳り、
『みんな、忘れてしまえ』
――絶体絶命の、危機。
ようこそ、登天郵便局へ。


図書館でタイトルに惹かれて借りてきました。

物語の主人公はアズサは短大卒のいわゆる就職浪人。友人たちが働き出す中、就職が決まっていませんでした。
そんなある日、アズサを指名してのアルバイト求人が入ります。
アズサはその指名を受け、登天郵便局でアルバイトをすることになります。
しかしその郵便局は地獄の1丁目だったのです!
人と幽霊、そして神様のやりとりを描いた物語とでもいうべきかな。

確かに幻想的と言ってしまってもいいのかもしれません。
でも、幻想的と言うには少しばかり現実味がありすぎるというか。

タイトルでなんとなく幻想耽美とでもいえばいいのかな?長野まゆみさんみたいな作品なのかなーと思っていたのですが、そんな感じではなかったです。
まあ、私長野まゆみさんの作品って5、6年前に何冊か読んだだけなんで、間違った印象を覚えているかもしれませんが。

幽霊と人が普通に会話して……っていう話は好きなのでそれはよかったです。


真理子さんを殺した犯人については途中というか満月食堂での会話が引っかかって「もしかして…」と思っていたので、驚きませんでした。

途中で狗山比売の手によって、登天郵便局はなかったことにされてしまうのです。
さすがは神って感じですが、蚊帳の外に置かれたアズサは、たった一人の生者だったからってことなのかな?
その辺はよくわからないですね。

でも、ラストでまた登天郵便局に行けるようになったっていうのは終わり方としてはキレイだなあと思いました。
狗山比売と郵便局でどういう話がついたのだろうとかそういうことは気になりましたけど。

どうにも続きそうな話ですが、これで終わりなのかな?
今年4月発売とかの本っぽいので、さすがにまだわかりませんね。
続きが出たら読みたいと思います。

ちょっと短いですが、今日はこの辺で。

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天才ピテカントロプス 空飛ぶユートピア

天才ピテカントロプス 空飛ぶユートピア (コバルト文庫)天才ピテカントロ プス 空飛ぶユートピア/日向章一郎
単純馬鹿の猛、演歌歌手志望の音次郎、唯一マトモな(と、自分では思っている)望は、それぞれの事情から一緒に暮らすことに。バイト先でであった女の子の影響で、猛が突 然「善行」に目覚めてしまった。ちょうど同じ頃、街では「いいことをしましょう」という<善のネットワーク>のチェーンメールが流行っていた。奇妙な符号に、望と音次郎は疑問を持つが……。 青春ミステリー!


図書館で借りてきました。
以前紹介した天才ピテカントロプスの続編です。

なんだかんだで3人で共同生活をはじめて……ってところで前巻は終わったんでしたか。


今回はいきなり金欠に陥っています(笑)
えっとですね、猛が音次郎と望をだましてお金を借り上げ、皮ジャンを買ってしまうというなんともおバカなことをしたからなんですけどね。

その借金を返すために猛が新たなバイトをはじめたところから物語は動き出します。
バイト先の少女・麻田有希乃に影響されて<いい行い>をするようになるんです。

猛の性格からして<いい行い>をするというのは想像できなくて、望たちと同じようにちょっとびっくりしてしまいました。
猛ってそんなことしなくても自分には幸運がついてくると思っているか、自分の行動でどうにかしてそうなイメージがあるので。


スマイリーチェーンは『情けは人のためならず』を実践し、チェーンメールで報告するっていえばいいのかな。
そんな運動が流行っているって状況で物語は進みます。


正直、本編に関してはなんともコメントしづらい。
なんとなく展開が読めるので、読んでいても「やっぱりね」という場面が多かったです。
音次郎の女装ネタとかね。


前巻のあとがきだったかな?
作者のホモ疑惑とかありましたけど、それも仕方ないよ、っていうような描写が。

なんで望は「同棲」っていったんですかね。普通、同居っていいますよね。
そういうこと書くから作者の嗜好が疑われるといけないんじゃないかなぁと思います。


このシリーズはこれで終わり。
というか日向さん自体ここ最近新作発表されてないっぽいですね。

Shall we 萌え?―ハッピー・トゥギャザー@が2004年に発表されて 以来出てないのかな?
うーん続きが出てもおかしくなさそうな話なんですが、コバルトだしもうでないんだろうな。

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